【N2文法】~ほど~は~ない/~くらい~は~ない

接続

 名詞+ほど+名詞+は~ない
 名詞+くらい+名詞+は~ない
 名詞+ぐらい+名詞+は~ない

意味

 没有比…更…
 …最…

解説

 物事が最高の程度に達して、それ以上ないことを表します。
 後件に否定形を伴い、「~くらい~ない」の文型を取ります。
 後件には「少ない」「珍しい」「他にない」「いない」「存在しない」などの語が続きます。

例文

(1) 囲碁ほどルールを聞いても分からない盤上競技は他にない
     没有比围棋更让人听不懂规则的棋盘竞技了。
     There is no other board game like Go where even after learning the rules, it remains difficult to understand.
(2) 人生において、両親が死ぬくらいつらいことはないだろう。
     人生没有比父母去世更痛苦的事了。
     There is nothing as painful in life as losing both parents.
(3) バングラディシュのダッカくらい人口密度が高い都市は他にない
     没有比孟加拉国的达卡人口密度更高的城市了。
     There is no other city with such a high population density as Dhaka, Bangladesh.
(4) 人前に出ることほど嫌なことはない
     没有比在人前露脸更讨厌的事了。
     There is nothing more unpleasant than having to appear in front of people.
(5) 彼女ほど努力した人を他に見たことがない
     我没见过像她那样努力的人。
     I have never seen anyone put as much effort as she does.
(6) 結末を知りながら見る映画ほどつまらないものはない
     没有比一边知道结局一边看电影更无聊的事了。
     There is nothing more boring than watching a movie when you already know the ending.
(7) エンターテイナーでは、マイケルジャクソンほど有名な人はいない
     在艺人中,没有像迈克尔杰克逊那样有名的人。
     In the realm of entertainers, there is no one as famous as Michael Jackson.
(8) 彼ほどこの分野に精通した人はいない
     没有比他更精通这个领域的人了。
     There is no one as knowledgeable in this field as him.

備考

 「くらい」と「ぐらい」に違いはありません。どちらを使っても意味は同じです。

「くらい/ぐらい」シリーズ 意味
【N4文法】~くらい/ぐらい ①量がそれに近い
②程度
③限定、最低限
④蔑視、軽蔑、軽視
【N2文法】~のは~くらいだ/~のは~くらいのものだ/~のは~ぐらいだ/~のは~ぐらいのものだ 後件の人物や状況でなければ前件が成り立たない
【N2文法】~ほど~は~ない/~くらい~は~ない 最高の程度
【N2文法】~くらいだから/くらいなので/ぐらいだから/ぐらいなので 判断や推測
【N1文法】~くらいでないと/くらいでなければ/ぐらいでないと/ぐらいでなければ 前件の程度を満たしていなければ物事の遂行が困難
【N1文法】~くらいなら/ぐらいなら/くらいならむしろ/ぐらいならむしろ 前件よりも後件のほうが望ましい
【N0文法】たかが~くらいで/たかが~ぐらいで その為に~する必要ない
「ほど」シリーズ 意味
【N4文法】~ほど(程) ①量がそれに近い
②程度
③比較
④比例の変化
【N4文法】~ほど~ない 比較
【N3文法】~ほどの~ではない 程度がそれほど高くない
【N3文法】~というほどではない 程度がそれほど高くない
【N3文法】~ば~ほど/~ば~だけ 比例の変化
【N2文法】~ほど~は~ない/~くらい~は~ない 最高の程度
【N1文法】~にもほどがある 度を過ぎている




コメント

コメント一覧 (2件)

  • 程度が甚だしい時に「くらい(ぐらい)」は使わず、「ほど」を使うとの解説も多かったが、ここでは「両親が死ぬくらい」「**くらい人口密度が高い都市」の場合にも使っていますね。ということは、一定的な(少ない・軽い時にくらい、重い・甚だしい時にほどを使うという)ルールもないということでしょうか。

    • >コウレイさん
      その通りです。「ほど」は程度が甚だしいときに”使いやすい”というだけで、そうでないときも使えます。例外はたくさんあります!

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