コンプリヘンション・アプローチ(Comprehension Approach)
コンプリヘンション・アプローチ(Comprehension Approach)はオーディオ・リンガル・メソッドに対する批判を背景とし、ロシアの語学教師ポストフスキー(V.A.Postovsky)によって開発された教授法です。オーディオ・リンガル・メソッドに対する批判としてコミュニケーションの養成を重視したコミュニカティブ・アプローチとは異なり、コンプリヘンション・アプローチは発話することよりも理解するほうが優先であると考え、この教授法を採用する授業では、まずは「聞く」「読む」の受容技能に焦点を当て、初級ではビデオ教材などで聴解の練習だけを行い、「話す」「書く」は受容技能が十分に習得されたあとに扱います。この特徴から聴解優先アプローチとも呼ばれます。
参考文献
田中望(1988)『日本語教育の方法―コース・デザインの実際』120-122頁.大修館書店
増田朋子(2020)「V.A.ポストフスキーのコンプリヘンション・アプローチに関する考察」『複言語・多言語教育研究』日本外国語教育推進機構会誌 No.8, pp.71-88

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