令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(2)解説
(2)壊れられません
一段動詞を可能形にするなら語幹に -rare- をつけます。(食べられる tabe-rare-ru)
五段動詞を可能形にするなら語幹に -e- をつけます。(書ける kak-e-ru)
「壊れません」って言えばいいのに、「壊れられません」と不要な可能形をつけてるみたい。
※koware-masen → koware-rare-masen
選択肢1
「落ちません」が「落ちられません」に。不要な可能形の付加してます。
※oti-masen → oti-rare-masen
選択肢2
「倒れません」が「倒れられません」に。不要な可能形の付加してます。
※taore-masen → taore-rare-masen
選択肢3
五段動詞の可能形は「動詞語幹+e-ru」で作るから「乗る」の可能形は「乗れる」になるはずですが、なぜか「乗られる」として「-are-」を付加しています。
※nor-e-masen → nor-are-masen
たぶんこの学習者は「乗る」を一段動詞だと思って no-rare-ru(乗られる) としていると思われます。
「乗る」は五段動詞なので nor-e-ru(乗れる)じゃないとダメ。
選択肢4
「収まりません」が「収まれません」に。不要な可能形の付加してます。
※osamar-u → osamar-e-ru
選択肢3だけ動詞のグループを勘違いして可能形の作り方を間違っていて、それ以外は不要な可能形を付加する誤り。
したがって答えは3です。
コメント
コメント一覧 (2件)
早速のご解説ありがとうございます。
この問題について、
1 「落ちられません」⇒「落ちません」
2 「倒れられません」⇒「倒れません」
4 「収まれません」⇒「収まりません」
は自動詞に可能形を付加する誤用で、
3、「乗られません」⇒ 「乗れません」
は可能形の作り方の間違いだと考えて、3を選びました。
同じくです!
これだと 3 も 4 も正解になるかも。