6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(2)解説

令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(2)解説

(2)壊れられません

 一段動詞を可能形にするなら語幹に -rare- をつけます。(食べられる tabe-rare-ru)
 五段動詞を可能形にするなら語幹に -e- をつけます。(書ける kak-e-ru)

 「壊れません」って言えばいいのに、「壊れられません」と不要な可能形をつけてるみたい。
 ※koware-masen → koware-rare-masen

選択肢1

 「落ちません」が「落ちられません」に。不要な可能形の付加してます。
 ※oti-masen → oti-rare-masen

選択肢2

 「倒れません」が「倒れられません」に。不要な可能形の付加してます。
 ※taore-masen → taore-rare-masen

選択肢3

 五段動詞の可能形は「動詞語幹+e-ru」で作るから「乗る」の可能形は「乗れる」になるはずですが、なぜか「乗られる」として「-are-」を付加しています。
 ※nor-e-masen → nor-are-masen

 たぶんこの学習者は「乗る」を一段動詞だと思って no-rare-ru(乗られる) としていると思われます。
 「乗る」は五段動詞なので nor-e-ru(乗れる)じゃないとダメ。

選択肢4

 「収まりません」が「収まれません」に。不要な可能形の付加してます。
 ※osamar-u → osamar-e-ru

 選択肢3だけ動詞のグループを勘違いして可能形の作り方を間違っていて、それ以外は不要な可能形を付加する誤り。
 したがって答えは3です。




コメント

コメント一覧 (2件)

  • 早速のご解説ありがとうございます。
    この問題について、
     1 「落ちられません」⇒「落ちません」
     2 「倒れられません」⇒「倒れません」
     4 「収まれません」⇒「収まりません」
    は自動詞に可能形を付加する誤用で、
      3、「乗られません」⇒ 「乗れません」
    は可能形の作り方の間違いだと考えて、3を選びました。

コメントする