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令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題10解説

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令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題10解説

問1 制限作文アプローチ

 制限作文アプローチは特定の文型や表現を使わせて書かせる作文指導法です。
 同時期に爆発的に流行したオーディオリンガル・メソッドは言語形式や音声を正確かつ流暢に産出させるためにパターン・プラクティスなどの練習を用いました。制限作文アプローチもこの影響を受け、作文の内容よりも、言語形式の正確さを重視しています。

 1 ???
 2 ??? 違う可能性が高いけどプロセスアプローチ?
 3 これが制限作文アプローチ。文型や語彙を使って作文させています
 4 ???

 答えは3です。

問2 対照分析

 初期の第二言語習得研究では、母語と第二言語の相違点が習得困難であると考えられていたので、母語と第二言語の類似点と相違点を明らかにすることで、第二言語習得の困難な点が予測できると考えられていました。このようなこのような考え方を対照分析仮説と言います。

 選択肢2の内容がまさにそれ。
 答えは2です。

問3 刺激と強化

 行動主義心理学の言語習得観とは、言語学習を”刺激に対して自然かつ自動的に反応する習慣を形成する過程”と捉え、機械的な練習をたくさん行うことこそがその習慣を形成し得るというものです。この考え方のもとに生まれたオーディオ・リンガル・メソッドでは、教師がキューという刺激を与え、それに対して学習者が機械的に反応するパターン・プラクティスが用いられていました。これを繰り返すことで習得すると考えられていたわけですね。

 この母親と幼児の内容を見ると…
 幼児の目の前に  犬  が現れました。それは幼児に対する”刺激“になっています。その刺激に対して幼児は「ワンワン」と反応しました。その後母親が「そうね、ワンワンね」と幼児の頭をなでてフィードバック。  母親の動作と発話  が刺激と反応を強化することになっています。

 つまり答えは1です。

問4 コンプリヘンション・アプローチ

 コンプリヘンション・アプローチはその名の通り”理解(Comprehension)”を優先する教授法で、発話するよりもまず聞いたり読んだりして理解するほうを重視します。初期段階では聴解だけ行い、話したり書いたりする技能は聞いたり読んだりする技能が十分に発達したあとに行います。

 1 正しい。「理解可能な使用例」という部分が理解優先にあたります。
 2 正しいです。まずは聞くことを優先します。
 3 正しいです。話す・書くよりも聞く・読むが先。
 4 間違い。模倣、反復のような話す活動は初期段階はしないです。

 答えは4です。

問5 U字型発達曲線

 U字の曲線は一般に中間言語の発達を表す曲線として、U字型発達曲線と呼ばれています。U字の左側は学習初期の段階ですが、定型的な表現を学ぶ段階だから誤用が少ないです。しかし学び続けて様々な表現を学ぶうちに、以前学んだ内容との混同が起きたりして誤用が増加します。この段階はU字の底のほうに位置します。しかしさらに学び続けると知識が整理され、徐々に誤用が減っていくわけです。それがこの問題が示すXの時期ですね。

 1 これがXの時期。答えはこれ
 2 これは初期の段階。定型的な表現などのインプットばかり触れるから否定証拠が集まります。
 3 言語発達が停滞しているのは底へ落ちていく時期だから間違い。
 4 ???

 答えは1です。




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