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平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(15)解説

平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(15)解説

(15)結果の評価

選択肢1

 「おかげ」は普通後件に良い内容が来るですが、「しまった」というのがあるので良い内容は来なさそう。この「~てしまう」は後悔や悔しさを表す文法なので、「頼る」という良い意味の動詞が来てるんですが、文として皮肉の意味が現れています。つまり後件には悪い内容が来ることが想定されます

選択肢2

 「~ばかりに」は悪い原因を表す文法です。後項にも悪い内容が来ます。

選択肢3

 努力に努力を重ねたことで… この後には良い内容が来るはずです。

選択肢4

 「~せいで」は原因を表す文法で、後件にはその原因によって発生した良くない結果が来ます。この文も後件は悪い内容です。

選択肢5

 この「なんか」は対象への軽蔑・軽視・謙遜を表しています。後件には悪い内容が来そうです。

 選択肢3だけ結果が良さそう!
 だから答えは3です。




コメント

コメント一覧 (1件)

  • 本当に学習すればするほど素晴らしい解説です。
    驚きです。大変助かります、ありがとうございます!
    養成講座で販売される解答解説集よりはるかに明解で、詳しく、ポイントのアドバイスもとてもためになります。

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