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【練習問題】(99)アスペクトの観点による動詞分類

【練習問題】(99)アスペクトの観点による動詞分類

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを、それぞれ1~5の中から一つ選べ。
 
【アスペクトの観点による動詞分類】
 1 あなたが考えている以上にあなたはできる人だ。
 2 危機管理能力が劣っている
 3 時代劇の制作に心血を注いでいる
 4 母がベランダで洗濯物を干している
 5 犯人はいまだに逃走している











解説

 金田一は動詞をアスペクトの観点から分類し、状態動詞、継続動詞、瞬間動詞、第四種の動詞に分けました。詳しくは「【金田一】アスペクトの観点から見た動詞分類(状態動詞、継続動詞、瞬間動詞、第四種の動詞)」をご覧ください。簡単に言うと… 状態動詞はテイル形がつけられない動詞、継続動詞瞬間動詞はテイル形にできる動詞、第四種の動詞は必ずテイル形の形で用い、辞書形では用いない動詞のことです。ちなみに継続動詞はテイル形にすると動作の進行中を表しますが、瞬間動詞のテイル形は動作の結果の状態を表す点で異なります。

選択肢1

 「考える」は「考える」と辞書形で使うこともできるし、「考えている」とテイル形にすることもできるので、継続動詞か瞬間動詞のどちらかです。こういうときはテイル形の意味を確認します。「考えている」は「考える」という動作が進行中であることを表す形式なので、選択肢1の文の「考える」は継続動詞です。

選択肢2

 「尖る」は常にテイル形「尖っている」で用いる動詞だから第四種の動詞に分類されます。

選択肢3

 「注ぐ」「注いでいる」と辞書形、テイル形どちらでも使えますから継続動詞か瞬間動詞のどちらかですが、「注いでいる」というと「注ぐ」という動作の進行中を表せますから、この「注ぐ」は継続動詞です。

選択肢4

 「干す」「干している」と辞書形、テイル形でも使えるので継続動詞か瞬間動詞のどちらかです。この文では、母親が今まさに洗濯物を次から次へと「干す」という動作を繰り返していることから、「干している」は「干す」という動作の進行中であると考えられます。だからこの文の「干す」は継続動詞です。(仮に「洗濯物はすでに干している」と言うと、これは「干す」という動作が発話時点よりも過去に行われて、「干す」という動作の結果の状態が残っていることを表すため、瞬間動詞に分類されます)

選択肢5

 「逃走する」「逃走している」と辞書形、テイル形どちらでも使えるので継続動詞か瞬間動詞かのどちらかです。この文では犯人が今まさに「逃走する」という動作を行い続けているという解釈ができるので、この「逃走する」は継続動詞にあたります。

 選択肢2だけ第四種の動詞でした。
 答えは2です。




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