6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

取り出し指導とは?

取り出し指導

 取り出し指導とは、「在籍学級以外の教室で指導を行う」(文部科学省 2019: 22)指導形態のことです。取り出し授業とも呼ばれます。取り出し指導は外国人児童生徒等に直接かかわって生活面の適応、日本語学習、教科学習などの指導や支援を行う日本語指導担当教師の役割として外国人児童生徒受入れの手引きで挙げられているものです。児童生徒一人ひとりに応じた指導計画にしたがって取り出し指導をすることで、取り出し指導で学んだことを土台に在籍学級での学習に参加できるようになり、また、取り出し指導で学んだ語彙や表現などを在籍学級の担任の先生にも共有し、在学学級でも意識的に使ってもらうなどの周囲の協力があればより効果的な学習になります。

 『外国人児童生徒受入れの手引き 第3章 日本語指導担当教師の役割』(文部科学省 2019: 27-34)では、取り出し指導の基本的な指導内容・指導方法として次の5つのプログラムを挙げています。取り出し指導についてより詳しく知りたい方はそちらを参考にされてください。

「サバイバル日本語」プログラム 日本の学校生活や社会生活について必要な知識、そこで日本語を使って行動する力を付けることが目的のプログラム
「日本語基礎」プログラム 文字や文型など、日本語の基礎的な知識や技能を学ぶためのプログラム
「技能別日本語」プログラム 「聞く」「話す」「読む」「書く」の言葉の4つの技能のうち、どれか一つに焦点を絞った学習
「日本語と教科の統合学習」プログラム 児童生徒にとって必要な教科等の内容と日本語の表現とを組み合わせた授業
「教科の補習」プログラム 取り出し指導と入り込み指導による学習

参考文献

 文部科学省(2019)『外国人児童生徒受入れの手引き 第3章 日本語指導担当教師の役割




コメント

コメントする