敬語連結
敬語連結とは、二つ(以上)の語をそれぞれ敬語にして接続助詞「て」でつなげたもののことです。例えば「お読みになっていらっしゃる」が挙げられます。これは「読む」を「お読みになる」に、「いる」を「いらっしゃる」にして繋げただけ。つまり「読む」と「いる」という二つの語をそれぞれ敬語にして繋げただけなので二重敬語には当たらず、敬語連結に当たります。
敬語連結は多少の冗長性がありますが、敬語の使い方が適切、かつ敬語同士の結びつきに意味的な不合理が無い限りは基本的に許容されます。
【許容される敬語連結の例】
(1) お読みになっていらっしゃる (「読む」「いる」を尊敬語に)
(2) お読みになってくださる (「読む」「くれる」を尊敬語に)
(3) お読みになっていただく (「読む」を尊敬語に、「もらう」を謙譲語Ⅰに)
(4) ご案内してさしあげる (「案内する」「あげる」を謙譲語Ⅰに)
参考文献
文化庁(2007)『敬語の指針』(https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf)
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