次回の毎日のんびり勉強会は1/29(木)の20:00~から

女房詞(女房ことば)とは?

女房詞(女房ことば)

 女房詞(女房ことば)とは、15世紀初め頃の室町時代初期から使用された位相語の一種で、京都御所に仕える女官(女房)が仲間内で用いた独特な話しことばのことです。女中ことばとも。はじめは食べ物の異名として多く用いられ、婉曲的に言うことで上品な言葉遣いとされました。

 (1) しゃもじ(杓子)
 (2) すもじ(すし
 (3) ひもじ(ひだるし:苦しいの意)
 (4) こもじ(こい
 (5) ふもじ(ふな
 (6) たもじ(たこ
 (7) かもじ(髪)
 (8) おでん(田楽)
 (9) おひや(水)
 (10) おかず(菜)
 (11) おつくり(刺身)
 (12) おなか(腹)
 (13) おつけ(汁)
 (14) おから(御殻)
 (15) おつまみ(漬物)
 (16) おかべ(豆腐)

 例(1)~(7)のような語の1拍目に接尾辞「もじ」をつけた文字詞(文字ことば)や、接頭辞「お」をつけた例(8)~(16)などが特徴的です。

参考文献

 井之口有一・堀井令以知(2005)『御所ことば【新装版】』雄山閣
 沖森卓也(2010)『はじめて読む日本語の歴史』237-238頁.ベレ出版
 米山明彦(2018)「位相と位相語」『朝倉日本語講座4 語彙・意味140-141頁,朝倉書店




コメント

コメントする