使用語彙と理解語彙について
理解語彙とは、「必ずしも正しい意味において使えるかどうかは別として、ともかく、聞いたり読んだりして、その意味を『理解しうる』語の総体」(真田 1977: 125)のことです。理解語彙は全ての理解できる語の集合から成りますが、その中には実際に使うことができる語もあれば、その語の意味が理解できていながら使えない語も含まれます。このうち前者がいわゆる使用語彙です。語彙調査では対象者によって実際に使用された語を使用語彙と捉えるので、使用語彙は「使用できる語」ではなく、「『使用された』語の総体」(真田 1977: 125)と定義されます。

理解語彙と使用語彙の領域を図式化すると上記のようになります。使用語彙は必ず理解語彙に含まれるため、使用語彙よりも理解語彙のほうが常に多いです。
参考文献
真田信治(1977)「基本語彙・基礎語彙」『岩波講座日本語9 語彙と意味』87-132頁.岩波書店

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