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令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題8解説

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令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題8解説

問1 文化の氷山モデル(カルチャーアイスバーグモデル)

 文かの氷山モデルとは、文化を認識できる表層文化と表層文化の背景にある深層文化に分けて捉えたモデルです。このモデルにおける”認識できる文化的要素”とは、建築物、生活習慣、文学、性格です。これらの背景には言語、コミュニケーション、価値観などの深層文化があると考えられています。

 1 表層文化
 2 表層文化
 3 表層文化
 4 深層文化

 答えは4です。

問2 レアリア

 レアリアは、(広義では)実際に使われていて、かつ教育用に加工されていない雑誌、新聞、映画、メニューなどの実物教材のことです。
 私の経験ですけど、中国の大学で先生をしてたときに、日本紹介で本物の1万円札とかを持っていったらめちゃくちゃ喜んでくれました。このとき日本のお金はレアリアにあたります。

選択肢1

 本物持っていくと盛り上がります。正しい。

選択肢2

 お金について言えば、日本はわりと硬貨が多くて中国は紙幣が多いです。「お金」のイメージがこの辺りの違いに現れて、その違いを見せられます。正しい記述。

選択肢3

 これはなにいってんの? サイレントウェイで使う道具かなんか?

選択肢4

 お金で言えば、紹介するだけでなく、ロールプレイで実際のお金を使わせたりとかそんなこともできます。

 したがって答えは3です。

問3 ロールプレイ

 ロールプレイは参加者それぞれにロール(役割)を与えてタスクを達成させる活動です。

 1 ロールプレイから学習者の国との違いを考えさせるのは良い授業だなーと思いました。やったことない私。
 2 会話を作らせるのはいいですね!
 3 料理がいくらなのかはロールプレイでどうでもいい。
 4 言語行動の違いに注目させるのはいいですね!

 ロールプレイは言葉を使って目標を達成する活動なので言葉のほうに注意させた授業をしたい。選択肢3は値段に焦点が当たっててこれは間違い。
 答えは3です。

問4 ビジターセッション

 『日本語コースにおけるビジターセッションの学習効果と課題』によると…

 ビジターセッションとは、言語教育の現場に母語話者を招いたり、母語話者のコミュニティーを訪れたりして、母語話者との実際場面で目標言語を使用させる活動である。

選択肢1

 学習者とビジターの「対等な関係」についてはとっても重要。そしてやり取り(インターアクション)の重視。これは良いことです。

選択肢2

 自由に交流するのもいいし、教師が介入しないのもいい。でも知りたい情報って何だろう? この場合は異文化体験しようってことでビジターセッションを挙げてるから、知りたい情報ってこれが疑問。

選択肢3

 事前に調べてきた情報を提供する活動にしてしまうとより現実的なやり取りとは言えなくなってしまうから、できれば自然なやり取りができるほうがいいです。

選択肢4

 ビジターとなる母語話者の気持ちを聞くことは避けないほうがいいです。それが醍醐味なのに。

 答えは1です。

 参考文献:赤木浩文(2013)『日本語コースにおけるビジターセッションの学習効果と課題

問5 ポートフォリオ

 学習者の教室活動の記録や、学習者自身の成果物を保存したものポートフォリオと言います。ポートフォリオはテストからでは分からない、学習者の成長を把握することに優れています。

選択肢1

 その人にどのくらい知識があるかを数値化したければポートフォリオでなく、普通のテストをすればいいです。これは間違い。

選択肢2

 正しい記述。テストでは測れないようなものを保存しておき、その蓄積を並べた時に学習者の成長、変化が見えてくることがあります。これを明らかにして評価に生かすためにポートフォリオが存在しています。

選択肢3

 学習の成果が分かれば言語は関係ないので書きやすい言葉を使って書けばいい。間違った記述。

選択肢4

 学習に対する姿勢のような数値化できないものを測るためにポートフォリオを使います。ポートフォリオの蓄積でその姿勢と姿勢の変化が見えることがあり、評価に役に立ちます。この記述は間違い。

 したがって答えは2です。




コメント

コメント一覧 (2件)

    • >匿名さん
      なるほど! 私の間違いでした。サイレントウェイの道具の可能性がありますね!
      修正しておきます。ありがとうございました。

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