令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題15解説
問1 日本と諸外国の人口の動向
「統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐」の画面下部にある「結果の概要」(魚拓)からの出題です。

6ページにはこのような表によると、日本の人口は 124,352(千人) 、インドネシアの人口は 277,534(千人) でインドネシアのほうが多いです。また、15~64歳人口の割合は、日本は 59.5% 、インドネシアは 68.1% でインドネシアのほうが高いです。
ちなみにベトナムの人口は 98,859(千人) で日本よりも少なく、15~64歳人口の割合は 68.3% で日本よりもベトナムの方が高いですね。
答えは2です。
問2 定住者と集住都市
この問題、解説できるほどの知識もなく根拠も今のところ示せないので、答えだけ書いておきます。
答えは4です。
問3 資格外活動許可
選択肢1
資格外活動許可を得た場合、学期期間中は1週間あたり28時間以内で働くことができます。深夜でも時間は変わらないので、20時間だったら合法です。この選択肢が答え。
選択肢2
パチンコ店などの風俗営業のお店は禁止されています。ダメ。
選択肢3
長期休業期間中であれば1日8時間以内、1週間40時間以内まで働ける特例があります。でも1日8時間で週6日働いたら48時間になるのでこの選択肢はダメ。
選択肢4
パチンコ店で働くのは禁止されています。この選択肢は間違い。
答えは1です。
問4 日本語教育の推進に関する法律
詳しくは「日本語教育の推進に関する法律(条文)」をご覧ください。2ページ目には目的が書かれており、次のような内容です。
この法律は、日本語教育の推進が、我が国に居住する外国人が日常生活及び社会生活を国民と共に円滑に営むことができる環境の整備に資するとともに、我が国に対する諸外国の理解と関心を深める上で重要であることに鑑み、日本語教育の推進に関し、基本理念を定め、並びに国、地方公共団体及び事業主の責務を明らかにするとともに、基本方針の策定その他日本語教育の推進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進し、もって多様な文化を尊重した活力ある共生社会の実現に資するとともに、諸外国との交流の促進並びに友好関係の維持及び発展に寄与することを目的とする。
この文を読みますと、選択肢1の内容もほぼそのまま含まれていますが… 選択肢4の内容もほぼそのまま含まれています。さて困りました…
なんですが、「日本語教育の推進に関する法律 概要」(魚拓)には、
“外国人が日常生活及び社会生活を国民と共に円滑に営むことができる環境の整備”をすることは<背景>であって、<目的>は”多様な文化を尊重した活力ある共生社会の実現・諸外国との交流の促進並びに友好関係の維持発展に寄与“することだと書かれています。選択肢1の内容は<背景>で、選択肢4の内容は<目的>みたい。
つまり答えは4です。
※コメント欄でご協力ありがとうございました! <背景>と<目的>を区別するなんて細かすぎます。
問5 海外派遣プログラム
選択肢1
「日本語パートナーズについて」によれば、募集要項によって年齢制限があることが書かれています。また、「応募について」には「日本語教育の知識や経験は問いません」と書かれてもいます。この選択肢の内容は適当です。
選択肢2
「これまでの派遣実績」を見ると、2025年度ではタイ、フィリピン、ベトナム、インドネシア、ラオス、インド、台湾に派遣実績があります。インドと台湾を除けば全てASEAN諸国ですので、この選択肢の内容は正しいと言えます。
選択肢3
「JICA海外協力隊 日本語教育ガイド」(魚拓)の15ページには、1965年から2023年12月までの日本語教師の派遣実績が書かれています。全部で3,373人いたそうですが、北米はカナダだけで5人。全然多くないです。この選択肢は間違い。
選択肢4
「よくある質問【一般案件・シニア案件】 | JICA海外協力隊」によると、「シニア案件」は一定の経験や技術が必要な案件、「一般案件」はそれ以外の案件として分けられているそうです。この選択肢は適当。
答えは3です。

コメント
コメント一覧 (11件)
いつも解答速報ありがとうございます。
問4の選択肢4にも目的の後半の部分に似たような文章でかかれていますが、
これどちらが合ってるんでしょうか?
法律の目的の最初に選択肢1の記述が、
後半ぐらいに選択肢4の記述がありますが・・・
>hiroXさん
そうですね… 私もコメントでご指摘いただいて気づきました。
その旨解説に書いておきましたが、依然として答えは一つに絞れていません… 困りましたね。
コメント失礼いたします。
問4ですが、「日本語教育の推進に関する法律(条文)」の第一条の後半で「日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進し、もって多様な文化を尊重した活力ある共生社会の実現に資するとともに、諸外国との交流の促進並びに友好関係の維持及び発展に寄与することを目的とする。」と述べられており、私は4番を選択しました。1番もあるのかな?と考えましたが、「〜を目的とする。」と明記されているので、4番ではないでしょうか?違っていたらすみません💦
>匿名さん
ほかの方もご指摘の通り、選択肢1と選択肢4が条文にあるので謎問題です…
答えが現状分からず、その旨解説にも書いておきました。ありがとうございます!
文化庁の「日本語教育の推進に関する法律 概要」に、目的は「多様な文化を尊重した活力ある共生社会の実現・諸外国との交流の促進並びに友好関係の維持発展に寄与。」とありました!
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/shokan_horei/other/suishin_houritsu/pdf/r1418257_01.pdf
(先生、解答速報ありがとうございます。不安でしかたなかったのですが、ある程度見通しがついたことでとても気持ちが楽になりました。間違えた箇所は復習して、週末に備えます…!)
>まさん
ありがとうございます! <背景>と<目的>が区別されているんですね。細かすぎてびっくりしました。おそらく答えは4ですね!
解説して頂き、ありがとうございます。週末の日本語教員試験に向けて勉強することができています。日本語教育の推進に関する法律の概要に選択肢1が背景、選択肢4が目的と記載されていました。(同じ目的欄でした。細かすぎるのでは?と思ってしまいました。)よろしくお願いします。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/shokan_horei/other/suishin_houritsu/pdf/r1418257_01.pdf
>匿名希望さん
ご指摘の通りありがとうございます! 条文を見るだけでは背景と目的を区別できませんが、貼っていただいたURLの内容を見ると選択肢4の内容が目的であると書かれていることに細かすぎてびっくりしました。たぶん答えは選択肢4のようです! 助かりました~
速報ありがとうございます。とてもありがたく拝見させていただいています。
問4
1、4ともに条文に記載があります(⬅︎混乱しますね💦)が、「4を目的とする」というふうに読めたので、目的としては1より4がベターということでしょうか。
ただ、機関認定法の第1条に、1の記載があり、これを目的とする、とありました。
だとすると出題の意図は、
1=環境整備に寄与➡︎機関認定法
4=共生・交流の促進➡︎教育推進法
という主な目的の違いなのかな、とも思いました。
>匿名さん
コメントありがとうございます!
ほかの方のコメントにもありましたが、選択肢1の内容は<背景>で、選択肢4の内容がホントの<目的>の内容だそうです…。
ただこれも本当に合っているかどうかは分からないので、今後の解答発表を待つしかなさそうです。
先生、こんなに速やかに速報出してくれて感謝してます。コメントにいろいろ書いてますが気になさらずに。ちなみにChatgptさまとGeminiさまに聞いたら共に選択肢4と言ってました