令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題15解説
問1 中国人留学生への教育方法
以下の参考文献、蔭山(1980)の論文によると、明治末期に1万人を超える中国人留学生が来日し、師範・法政・警務の主流3分野で 速成教育 というのが行われたそうです。この問題に関してはこちらの論文がとても参考になるので、ぜひ読んでみてください。
答えは4です。
参考文献:蔭山雅博(1980)「宏文学院における中国人留学生教育ー清末期留日教育の一端ー」『日本の教育史学』(23),58-79.
問2 グアン式教授法
グアン式教授法の大きな特徴は、全ての動作を小さい動作の連鎖とみなして、それぞれの動作を動詞で描写することです。例えば「教室のドアを開ける」という動作は、次のような細かい動作の集まりであると考え、それぞれを動作させると同時に発話させて学びます。
ドアに向かって歩く
ドアに近づく
どんどん近づく
ドアに到達する
ドアの前で止まる
…
1 文法訳読法
2 サイレント・ウェイ
3 グアン式教授法
4 ???
答えは3です。
問3 朝鮮半島の出来事ではないもの
ちょっとこの問題、日本語教師に必要な情報ですか。今私、この解説書いてて深夜2時半です。頭に来てます。
選択肢3の「芝山巌(しざんがん)」は台湾台北市にある景勝地です。朝鮮半島とは関係ありません。
答えは3です。
問4 日本国内の日本語教育
下線部Dにしたがって、1950年代の出来事を探しましょう。
選択肢1
平成13年、文部科学省の「我が国の留学生受入れ制度100年の主なあゆみ」(魚拓)によれば、その2ページ目下部に、「国費外国人留学生招致制度」の創設が1954年(昭和29年)であったことが書かれています。1950年代だから、これが答え。
選択肢2
「外国人のための日本語教育学会」は1962年6月(昭和37年6月)に創設され、1976年3月(昭和51年3月)には名称が「日本語教育学会」に変わっています。この選択肢は1950年代の出来事ではないから間違い。
選択肢3
同「我が国の留学生受入れ制度100年の主なあゆみ」によると、3ページ上部には「私費外国人留学生統一試験」の実施は1970年(昭和45年)であったことが書かれています。この選択肢は1950年代ではないので間違い。
選択肢4
同「我が国の留学生受入れ制度100年の主なあゆみ」によると、3ページ真ん中あたりに日本語能力試験の実施は1983年(昭和58年)からだと書かれています。この選択肢は1950年代ではないので間違い。
答えは1です。
問5 1950年に刊行されたもの
1 『An Introduction to Modern Japanese』は1977年。
2 『Japanese for Today』は1973年。
3 『Naganuma’s Basic Japanese Course』は1950年。
4 『Situational Functional Japanese』は1991年。
答えは3です。

コメント