等位・並列節
補足節、名詞修飾節、副詞節は主節全体や主節の一部を修飾する機能を持ち、主節に対する従属度が高いですが、等位・並列節は主節や主節以外の節と対等に近い関係を持ち、主節に対する従属度がかなり低い節です。こういった性質から等位・並列節を従属節として扱わず、従属節とは切り離して重文(compound sentence)と呼ぶこともあります。等位・並列節のうち、主節と対等に近い関係を持つ節は等位節、主節以外のほかの節と対等の関係で並べられた節は並列節といいます。
(1)兄は頑固で、弟は柔軟だ。 (等位節)
(2)おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 (等位節)
(3)分かるような、分からないような、難しい。 (並列節)
(4)昨日は映画を見たり、買い物したりした。 (並列節)
参考文献
リンク
日本語記述文法研究会(2008)『現代日本語文法6 第11部 複文』253-294頁.くろしお出版
斎藤純男・田口善久・西村義樹編(2015)『明解言語学辞典』198頁.三省堂
森山卓郎,渋谷勝己(2020)『明解日本語学辞典』112頁.三省堂
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