SAPL(Self-Access Pair Learning)
SAPL(Self-Access Pair Learning)とは、学習者中心の授業をさらに進め、教師がほとんど介入しない学習者主導の授業を行い、それを通して学習者の自ら学ぶ力を育てることを目標とした学習法です。SAPLの授業では学習者をペアやグループにして、それぞれにテキストとテープを与えます。学習者は再生したテープの内容にしたがい、自分たちのペースで学習を進めていくことで自主的な学びを実現します。全ての指示はテキストやテープに示されているので、授業に立つ教師は学習者の自主的な学びを助けるだけで直接教えるようなことはしません。ただし、テキストやテープを作る場合はその中に一切の指示を盛り込まなければいけないので、知識と経験が必要です。
SAPLの基本理念は3つのAで説明されます。
| Activity(活動性) | 従来の教師が一方的に教授するような講義型の授業ではなく、学習者が話したり、他の学習者の聞いたり、テープを聞いたりなどのアクティブな活動をできるだけ増やすことで話せるようになると考えます。 |
|---|---|
| Affective Involvement(感情移入) | ロールプレイではしっかりと役になりきって演じたり、学習者間のグループ活動においても表情を豊かに、身体動作(ジェスチャー)を交えて話すことが求められます。 |
| Absence of Anxiety(不安からの解放) | 教室全体の活動を行うと、自分の発話が多くの人に聞かれている、見られているという緊張をもたらし、沈黙させてしまうなどの負の側面があります。これを回避するために、ペアやグループでの活動を増やして聴衆を減らし、心理的抑圧を取り除こうとします。 |
参考文献
三宅和子(1998)「SAPL(サプル)」『日本語教授法ワークショップ』176-194頁.凡人社

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