6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

令和3年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(2)解説

令和3年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(2)解説

(2)音節とモーラ

 日本語は拍リズムの言語なので拍(モーラ)で数えるのが普通です。俳句なんかも拍リズム。まずはモーラで区切ってみましょう。各選択肢を読みながら指折り数えてみてください。するとこうなります。

 1 こ/く/ば/ん (4モーラ)
 2 きょ/う/し/つ(4モーラ)
 3 が/っ/こ/う (4モーラ)
 4 け/っ/せ/き (4モーラ)
 5 け/ん/が/く (4モーラ)

 全部4モーラ(4拍)でした。俳句にこれらの語を使えば、4音占領するということです。

 次に音節で区切ってみましょう。音節の区切り方はちょっと難しくて… まあ次のように覚えるといいかなと思います。

 ①「ちゃ」のような拗音はそれだけで1音節(仮名2文字で1音節)
 ②それ以外の仮名は1文字1音節
 ③ただし、長音撥音促音はその前の音と合わせて1音節

 それで音節を数えてみると次のようになります。

 1 こ/く/ばん (3音節)
 2 きょう/し/つ(3音節)
 3 がっ/こう  (2音節)
 4 けっ/せ/き (3音節)
 5 けん/が/く (3音節)

 「ばん」「きょう」「がっ」「こう」「けっ」「けん」などには調音、撥音、促音が含まれるので、その前の音と合わせて1音節計算します。
 すると、選択肢3だけ2音節4モーラで他と違います。

 答えは3です。




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