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平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(5)解説

平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(5)解説

(5)借用における文法形式の脱落

 他言語から取り入れて新しい語とする方法のことを借用と言います。こうやって使われるようになった語は外来語って言います。

 この問題、とりあえずそれぞれ英語に直してみます。(日本語の試験なのになんで英語に直すん…)

 1 mashed potato
 2 chiffon cake
 3 smoked cheese
 4 iced coffee
 5 scrambled eggs

 選択肢1、3、4、5には受身を表す「ed」があります。問題文はこの「ed」を文法形式と呼んでるんですね。でもこれはカタカナにするとき脱落して読まれません。

 1 マッシュドポテト → マッシュポテト
 2
 3 スモークドチーズ → スモークチーズ
 4 アイスドコーヒー → アイスコーヒー
 5 スクランブルドエッグ → スクランブルエッグ

 一方、選択肢2は全部読まれます。
 だから答えは2です。

 英語を知らない日本語教師もいるんだからこの問題はちょっと不親切では…




コメント

コメント一覧 (4件)

  • こんにちは。日本語教育能力検定試験の過去問を解説をしてくださりありがとうございます。
    過去問を解いた後にこちらのブログを拝読し勉強しております。

    上の
    1 mashed potato
     3 smoked cheese
     4 iced coffee
              ですが、
    d が無声子音に接続するため同化して、それぞれ
      1 マッシュト
     3 スモークト 
     4 アイスト
                と、無声で発音されると思います。
     一度ご確認くださればありがたいです。

    • >けやきさん
      ご指摘ありがとうございます。
      ここでは借用後に発音されなかった「ed」を解説するため、「ド」と統一して無理やり書いています。英語の本来の発音が「ト」寄りなのか「ド」寄りなのかはご指摘の通りかもしれませんが、この問題の争点はそこではありませんので個人的にどちらでもいいと思っています。

  • 過去問開設、お世話になっております。
    「ed」の発音「ド」が無声化するといご指摘で、選択肢2はすべて発音されるとありましたが、「スモークチーズ」も他の選択肢と同じように見えるのです。
    ご回答、よろしくお願い致します。

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