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【敬語練習問題】(97)謙譲語Ⅱの特徴

【敬語練習問題】(97)謙譲語Ⅱの特徴

謙譲語Ⅱに関する記述として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 謙譲語Ⅱは自分側の行為以外にも使える。
 2 謙譲語Ⅱは行為の向かう先を立てる点で謙譲語Ⅰと共通している。
 3 謙譲語Ⅱは話や文章の相手に丁重に述べる点で尊敬語と共通している。
 4 謙譲語Ⅱは丁寧語と共起することはできない。











解説

選択肢1

 謙譲語Ⅱは基本的には「佐藤と申します」「そちらに参ります」のように自分の行為に使います。
 しかし「バスが参りました」のように自分以外の行為にも使えます。
 2つの使い方があるということです。この選択肢が正しい。

選択肢2

 謙譲語Ⅰは自分がへりくだって、行為の向かう先を立てます。
 しかし謙譲語Ⅱは自分がへりくだるだけで、行為の向かう先を立てません。話や文章の相手に丁重に述べるだけです。

選択肢3

 謙譲語Ⅱは話や文章の相手に丁重に述べます。尊敬語はそんな機能はなく、もっぱら行為者を立てます。

選択肢4

 謙譲語Ⅱ「いたす」と丁寧語「ます」は「いたします」のように共起可能なのでこの選択肢は間違い。

 答えは1です。




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