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令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題6解説

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令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題6解説

問1 OPI

 OPI(Oral Proficiency Interview)とは、ACTFLが開発した外国語の口頭表現能力を測定するための試験です。OPIは難易度を調整しながらインタビューやロールプレイを行います。調整する理由は受験者がどのくらいのレベルまでできるかを測定するためです。これが選択肢1の記述「上限や下限を確認する」を一致します。

 したがって答えは1です。

問2 難しいだと思います。

 (1) 学生だと思います。 (名詞)
 (2) 静かだと思います。 (ナ形容詞)

 「~だと思います」は名詞やナ形容詞に接続する形式ですが、この学習者はイ形容詞「難しい」に接続しています。つまるところ、イ形容詞「難しい」を名詞あるいはナ形容詞だと勘違いしている可能性があり、イ形容詞と名詞、あるいはイ形容詞とナ形容詞を混同していると考えられます。

 したがって答えは3です。
 なお、このような誤りは過剰般化って言います。

問3 「けど」の使い方

 (1) 若いけど有能だ。             (逆接)
 (2) ロックも好きだけど、クラシックも好きだ。 (添加)
 (3) コーラは好きだけど、ペプシは嫌いだ。   (対比)
 (4) 私はこう思いますけど、どうですか?    (前置き)

「けど」はたくさん意味があります。
 例えば(1)の「けど」は逆接「のに」に置き換えられ、前件から予想できない事態が実現することを表す逆接の用法です。(2)~(4)は「のに」に置き換えられないのでこの点で区別できます。
 (2)は添加の用法で、「~で」「~だし」などに言い換えられます。
 (3)は対比、(4)は本題に入る前置きの用法です。

 問題文の下線部C「商品整理をしてほしいんだけど、来られますか」の「けど」は本題に入るための前置き用法です。「来られますか」という本題に入る前置きとして「商品整理をしてほしい」ということを述べています。というわけで各選択肢を見て前置き用法の「けど」があるかどうかを見てみましょう。

 1 「寿司」と「納豆」の対比
 2 「日本」と「私の国」の対比
 3 「勉強した」に対する予想外の事態「成績が悪かった」を繋ぐ逆接用法
 4 「教えてもらえませんか」という本題に入る前の前置き「作りたいんですけど」

 したがって答えは4です。

問4 「はやめー」

 <資料>を読むと、学習者は「早め」の意味が分からずに「はやめー」と繰り返し言ったみたい。実際教師も「早め」が分からなかったのだろうと思い、「少し早く」と言い換えて教えています。

 この学習者は「はやめー」と言って、意味が分からなかったことを暗に伝えています
 よって答えは3です。

問5 OPIの中級

 OPIの中級に達していると判断したらしいんですが、OPIの中級ってどういう基準なんでしょう? まあそんなものは知らなくていいです。各選択肢を検証すればいいだけ。

選択肢1

 「んー、ん、店長」で自分で会話を初めてます。やり取りも続けられてます。それから「ありがとうございます」で話を終わらせてます。これが答えですね。

選択肢2

 伝えたいことはしっかり伝えられていますけど、「ちょっと難しいだと思います」とか言語的な正確さは欠けています。この選択肢は間違い。

選択肢3

 アルバイトのシフトの話をしてます。広範囲の話題ではありません。

選択肢4

 この学習者には店長から許可をもらうという目標があります。それをちゃんと達成できてます。
 許可をもらうにあたって予期していなかった複雑な状況には陥っていません。代わりの出勤日を聞かれたりするのは予想内ですから。

 よって答えは1です。




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