「冷房中」の貼り紙にビックリした

 先日ビザの申請で札幌の中国総領事館に行ったついでに、北海道大学のキャンパスを散歩しました。まず広すぎてびっくりだし、キャンパス内が自然であふれてて最高すぎました。お昼は30度くらいだったんですけど、木陰にいるとちょうどいいくらいです。ほとんど観光地みたいになってるようで、普通にいろんな人が散歩したり、構内をジョギングしたりしててびっくりしました。

 それはそうと、中央食堂?だったかな。そこにふらっと寄ったときに撮ったのが↑の写真です。「冷房中」と書かれていて、見た瞬間おもわず写真を撮っちゃいました。

 (1) お願いする  → お願い中
 (2) いたずらする → いたずら中
 (3) 会議する   → 会議中
 (4) 電話する   → 電話中
 (5) ゲームする  → ゲーム中
 (6) ドライブする → ドライブ中

 動作の進行中を表す「~中」は「選び中」とか「考え中」のように動詞の連用形(名詞)につく例もありますが、最も基本的な使い方は名詞につく「~中」です。とはいっても、どんな名詞にでもつくわけではなくて、例えば名詞「地球」から「地球中」とか、「人形」から「人形中」とかは言えません。基本的には「~する」がつけられるようなサ変動詞語幹につきます。例えば(1)~(6)のような例ですね。「~する」がつけられるものは、まあだいたい「~中」という形も持つわけです。

 「冷房」は私の中では「冷房する」と言えないので、そもそもサ変動詞語幹ですらなかった語です。だから「~中」をつけられるとは全く思ってませんでした。これが驚きです。でもいろいろ調べると中には「冷房する」が普通に使えるっていう人もいるよう。もしそうなら「冷房中」はいけてもおかしくないなあと思いますけど…。このほか、「暖房中」もあるって聞いたけどこれも私は変な感じがする。なかなかおもしろい発見でした。

 ちなみに今回の話とは関係ないけど、「~中」はどんなサ変動詞語幹にでもつくわけではなくて、動作の開始から終了までに一定の時間的な幅がある動きを表すものにつきやすいです。たとえば「結婚する」「ミスする」のような動作が瞬間的に終わるようなものは「*結婚中」「*ミス中」と言いにくい。「~中」は動作の進行中を表すから、いわゆる継続動詞的なものにしか馴染まないってことですね。

 (7) 結婚する → 結婚中
 (8) ミスする → ミス中

 さらにさらに… 「~中」はサ変動詞語幹のうち具体的な動きを表すものにつきやすい一方、(9)~(11)のように抽象的な動きを表すサ変動詞語幹にはつかない傾向があります。

 (9) 象徴する → 象徴中
 (10) 意味する → 意味中
 (11) 影響する → 影響中

 このほかもあるかもしれないけど、ここまでをまとめるとすれば、「~中」は一定の時間的な幅を持つ、具体的な動きを表すサ変動詞語幹につくということですね。




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