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ビルド・アップ練習法とは?

ビルド・アップ練習法

 およそ文節ごとに区切られた長めの文を文末のほうから読み上げて学習者に復唱させ、何度か復唱するたびに少しずつ文を拡大していき、最後に長めの完全な文の復唱へと繋げる発話練習ビルド・アップ練習法と言います。以下の例は初級の中でも拍数が長くて発音が難しい「しなければいけません」を含む「欠席するときは、授業の前に学校や先生に連絡しなければいけません。」という長めの文でのビルド・アップ練習法です。

 教 師:しなければいけません。
 学習者:しなければいけません。
 教 師:連絡しなければいけません。
 学習者:連絡しなければいけません。
 教 師:先生に連絡しなければいけません。
 学習者:先生に連絡しなければいけません。
 教 師:学校や先生に連絡しなければいけません。
 学習者:学校や先生に連絡しなければいけません。
 教 師:授業の前に学校や先生に連絡しなければいけません。
 学習者:授業の前に学校や先生に連絡しなければいけません。
 教 師:欠席するときは、授業の前に学校や先生に連絡しなければいけません。
 学習者:欠席するときは、授業の前に学校や先生に連絡しなければいけません。

 発話練習において、教師が長めの文のモデルを一度に全て発話して復唱させると、学習者は慣れていない音や言語形式につまづいて再生できなかったり、そもそも文が長いので記憶できなかったりします。このうなとき、ビルド・アップ練習法は上記の例のように短く区切って文末から発話練習を行い、徐々に長くしていく形をとります。この例はそれぞれ一度しか復唱させていませんが、実際は数回行って少しずつ発音に慣れさせながら文を拡張していきます。

 ビルド・アップ練習法は文をビルド・アップさせていく過程のそれぞれの文が全て述語を含むため、一応の自然な形として成り立ち、そのまま使えるのが特徴です。

参考文献

 高見澤孟(2016)『増補改訂版 新・はじめての日本語教育2 日本語教授法入門』53-54頁.アスク




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