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主観テストとは?

主観テスト

 主観テスト(subjective test)とは、明確な正答が設定させておらず、採点に採点者の主観が入り込むテストのことです。発表、パフォーマンス、口頭試問、作文、レポートなどは主観テストに分類されます。主観テストの採点は0点か1点かという正誤の採点ではなく、中間点や部分点を設定し、その出来に応じて0、1、2、3点… のように採点します。このような採点方法は採点者による主観的な採点(subjective scoring)の回避が難しく、同じ採点者が同じ答案を採点しても常に同じ点数になるとは限りません。したがって信頼性が低くなりがちです。主観テストの信頼性を高めるためには採点基準をはっきり設定し、設定した採点基準に徹底してしたがう必要があります。一方で、客観テストに比べて評価項目に対する妥当性は高く、問題自体を作るのは楽です。

参考文献

 石田敏子(1992)『入門 日本語テスト法』22-23,34-35頁.大修館書店
 中村洋一(2002)『テストで言語能力は測れるか―言語テストデータ分析入門』23-24頁.桐原書店




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