6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

テストの妥当性とは?

テストの妥当性(validity)

 テストの妥当性(validity)とは、そのテストが測定しようとしているものを実際にテストがどれくらい測定できるかどうかのことです。テストが備えるべき条件の一つ。例えば、文章を読み上げるときの流暢さや正確さを測定したいのに、文章中にレベルの高い漢字が含まれていて学習者が読めなくなっているようなテストは、本来測りたい流暢さを純粋に測ることができておらず妥当性が低いです。妥当性を欠いているテストは受験者の意欲を失わせる恐れがあります。

 測定・評価したい項目を的確に測ることができているテストは、その学習者がある教育課程の中で特定の目標に照らしてどれだけ進歩したかを的確に知ることができます。テストの妥当性は学習者の学習や教師の指導の改善を的確に行えるかにもかかわっています。

参考文献

 石田敏子(1992)『入門 日本語テスト法』40-50頁.大修館書店




コメント

コメントする