【練習問題】(66)直接受身
「受身」に関して、直接受身の例として不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
1 好きな人に「正直言って引いた」って言われた。
2 翌朝、死体が通りすがりの人に発見された。
3 被害者は後ろから鈍器で殴られた。
4 腕を虫に噛まれた。
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解説
選択肢1
【受身文】(私が) 好きな人に 「正直言って引いた」って 言われた。
【能動文】 好きな人が (私に) 「正直言って引いた」って 言った。
受身文と能動文の補語の数が3:3で同じなので直接受身です。
選択肢2
【受身文】翌朝 死体が 通りすがりの人に 発見された。
【能動文】翌朝 通りすがりの人が 死体を 発見した。
受身文と能動文の補語の数が3:3で同じなので直接受身です。
選択肢3
【受身文】被害者は (Aに) 後ろから 鈍器で 殴られた。
【能動文】(Aが) 被害者を 後ろから 鈍器で 殴った。
受身文と能動文の補語の数が4:4で同じなので直接受身です。
選択肢4
【受身文】(私が) 腕を 虫に 噛まれた。
【能動文】虫が (私の)腕を 噛んだ。
受身文と能動文の補語の数が3:2で同じじゃないです。受身文の補語は「私が」「腕を」「虫に」の3つ、能動文の補語は「虫が」「私の腕を」の2つ。補語の数が一致しないのは間接受身の特徴です。さらに、能動文に「私の腕」という所有の形式が現れているので間接受身のうち、持ち主の受身に分類されるものです。
したがって答えは4です。
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