過剰般化(overgeneralization)
過剰般化(overgeneralization)とは、言語内の誤りの一種で、ある規則を別の言語形式へも適用できると考え、広く一般化することです。過剰一般化、過般化とも呼ばれます。言語の発達過程においては、規則を過剰般化して誤りを産出することがあります。
(1) 安いではありません。
(2) 美しいな風景
(3) I cuted the bread.
(4) I goed to school.
(1)は名詞述語やナ形容詞述語に現れる形式「ではありません」をイ形容詞「安い」にも用い、一般化しています。(2)は、ナ形容詞が名詞を修飾するときに現れる形式「な」をイ形容詞「美しい」に適当しています。(3)(4)は英語の不規則動詞である “cut” や “go” に過去形の規則を適用して “ed” をつけています。
参考文献
迫田久美子(2002)『日本語教育に生かす第二言語習得研究』30頁.アルク
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