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平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題10解説

目次

平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題10解説

問1 カクテル・パーティ効果

 1 自己関連付け効果
 新しい情報を自己と関連させて処理することで、他者に関連させて処理した場合よりも情報は深く処理され、記憶が促進されるという現象のことです。

 2 全体優位性効果
 不明

 3 カクテル・パーティ効果
 雑音がひどい環境の中でも、自分に必要な事柄だけを選択して聞き取ったり、見たりできる現象、またはその選別能力のことです。

 4 ハロー効果(後光効果)
 評価するときに、評価対象以外の要因が本来の評価へと影響する現象のことです。例えば、日頃の態度が良い学習者に対してはテストの採点も甘くなったりすることなど。良い方向にも悪い方向にも生じます。

 答えは3です。

問2 既有知識の貯蔵場所

 既有知識は長期記憶に貯蔵されています。
 答えは4です。

問3 外国語副作用

 外国語副作用とは、学習者が慣れない外国語を用いる際、処理能力をその第二言語の処理にとられるため思考力が低下する現象のことです。母語では簡単にできる計算でも外国語を使っている間はうまくできなかったりします。そういうの。

 1 ???
 2 言語転移の記述
 3 外国語副作用の記述
 4 第二言語不安や情意フィルターの話

 答えは3です。

問4 モニター

 モニター(モニタリング)とは、それが正しいかどうか、過程が適切に行われているかどうかを自らの知識や理解に照らし合わせてチェックしたり、修正したりすることです。母語はその産出が自動化されているのでモニターはまずされませんが、第二言語のように慣れていない言語を話すときは、産出した言語形式が正しいかどうかなどを逐次モニターする傾向があります。

 答えは1です。

問5 シャドーイング

選択肢1

 シャドーイングの記述。これはテキストを見ずに音声を聞きながら、あまり間を空けないで同じように繰り返していく練習法です。

選択肢2

 ディクテーション。再生したCDや教師が読み上げる音声を聞き取り文字化していく聞き取りの活動です。

選択肢3

 通訳訓練手法の一つであるクイックレスポンスだと思われます。語句や文を聞いて、一つずつ即座に対応する言語に置き換えていく練習です。

選択肢4

 言い終わった後に同じ内容をリピートするのはリピーティングです。「ポーズの間に」とありますので、言い終わった後にリピートしています。

 答えは1です。

 




コメント

コメント一覧 (12件)

  • 問5の2は、ディクトグロスではなく、ディクテーションではないかと。(いつもお世話になっております)。

    • >石川さん
      確かにディクトグロスではなく、ディクテーションでした。ありがとうございました!

  • 管理人様

    問一の選択肢4の例えがラベリング効果の例になっていませんでしょうか?学習者個人のへの印象が評価を一定の方向に導いてしまうのはラべリング効果では、、と私は思いました。ハローエフェクトの例としては字がきれいだと評価が高くなる、が考えられます。

  • 管理人様

    いつも解説参考にさせてもらっています。
    たまにくすっと笑える解説で楽しみながら独学の助けになっています。

    外国語副作用のところですが、これはトレードオフとは別物ですか?

    • >ぱとらさん
      コメントありがとうございます!
      すいませんが、私はトレードオフが分かりません…。言語学の用語ですか? それとも認知や記憶の方面の用語ですか?

      • ヒ○ーマンアカデミー 日本語教育能力検定試験 分野別用語集P66、言語と心理の章で「ワーキングメモリの容量には限界があるということから、流暢さを高めようとすると正確さに支障が出、逆に正確さを〜」とありました!
        ちなみにこの本には外国語副作用は載っていません。外国語副作用のほうが、よくテストに出るのに…と思いました。

        • >ノマドワーカーさん
          ありがとうございます!
          外国語副作用ないんですか…

  • 管理人様

    わざわざありがとうございます。
    たしかA社さんの「合格するための本」に

    「ワーキングメモリが情報の処理に認知資源が割かれると保持が困難になり、保持を重視すると処理効率が落ちること」として説明されているのがトレードオフというものらしいです。

    お時間とらせてすいません。

    • >ぱとらさん
      なるほど! 分かりました、ありがとうございます!
      ワーキングメモリは2つの機能があると言われています。一つは情報を一時的に保持する機能で、もう一つは情報を処理する機能です。
      ワーキングメモリの処理能力には限界がありますので、情報を保持しようとする処理分だけ情報を処理する機能が働かなくなります。逆に情報を処理しようとする分だけ保持ができなくなります。どちらかを優先するとどちらかがおろそかになる、つまりこれがトレードオフの関係ってことですね。外国語副作用が起きる原因はそのトレードオフから説明できます。
      トレードオフは用語というよりも、2つの関係性を説明するためのものだと思います。

  • 管理人様

    ご丁寧にありがとうございます。
    なるほどですね、理解できました。

    最初に書きましたが、過去問は答えだけで、解説がのっていので困っていたところこちらのサイトを発見しました。今は解説をメインに拝見させていただいていますが、試験が終わったらそれ以外のブログもゆっくり読ませていただいて勉強させてもらおうと思っています。

    これからもよろしくお願いします!

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