6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

シャドーイングとは?

シャドーイング(shadowing)

 シャドーイング(shadowing)とは、テキストは見ずに音声を聞き、出来るだけ間を置かず聞こえてくる音声を追いかけるように復唱する活動のことです。同時通訳の訓練に利用されてきたものですが、現在ではシャドーイングの認知度が高まり、一般の英語教育や自学自習の場面でも用いられるようになりました。聞いた音声の意味を理解するというより、聞くこと(音声知覚)そのものを鍛えるのに向いているのでリスニング能力の向上が期待できます。ただし、一字一句音声と同じように復唱するためには聞き逃さないように集中して聞かなければならず、また聞いた音声のスピードについていきながら同時に発話する必要があり非常に負荷の高い活動です。行う際は学習者のレベルに合ったスピードと難易度かどうかに注意しなければいけません。

参考文献

 金谷憲・阿野幸一・久保野雅史・高山・芳樹(2012)『大修館 英語授業ハンドブック 高校編』156,219頁.大修館書店
 金谷憲・青野保・太田洋・馬場哲生・柳瀬陽介(2009)『大修館 英語授業ハンドブック 中学校編』148-149頁.大修館書店




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