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ボトムアップ処理とトップダウン処理について

ボトムアップ処理とトップダウン処理について

 入力刺激からの情報のみに基づき、構造化の程度が相対的に低い低次なレベルのデータから高次なレベルへと処理を進めていく処理過程ボトムアップ処理(bottom-up processing)、あるいは、低次なレベルのデータを中心に進められる処理であることからデータ駆動処理とも呼ばれます。文章理解、文章産出などにおいては、文字から語、語から文へという具合に個々の表現の意味を入力し、理解していく過程をとります。

 一方、高次なレベルのデータを我々が持つ既有知識に基づいて処理し、その予測や仮説による入力の下に低次なレベルの処理を行う処理過程トップダウン処理(top-down processing)、あるいは高次の知識とそれに基づいた予測や仮説といった、いわゆる概念を中心に進められる処理であることから概念駆動処理とも呼ばれます。文章理解においては、文章の全体的な理解を得るために、読み手が持っている文章に関連した既有知識に基づいて後続の内容を予測したり、それまでに読み進めてきた文章との整合性が保てるように仮説を立てて、語や文の意味を規定していく過程をとります。

 文章理解はどちらか一方だけを行って実現されているわけではなく、ボトムアップ処理とトップダウン処理の両者によってなされています。

参考文献

 甲田直美(2009)『文章を理解するとは―認知の仕組みから読解教育への応用まで』5-9頁.スリーエーネットワーク
 内田伸子(1995)「談話過程」『認知心理学3 言語』177-191頁.東京大学出版




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