令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題17解説
まずルーブリックとは縦軸に複数の具体的な評価項目、横軸にはその到達度を置き、学習が各評価項目のどのレベルまで到達しているかを測ることができる評価表のことです。
| C | B | A | S | |
|---|---|---|---|---|
| 評価項目1 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 |
| 評価項目2 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 |
| 評価項目3 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 |
| 評価項目4 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 | 評価基準 |
C:努力が必要 B:概ね良し A:十分 S:期待以上
こういうのを使って作文を評価したいということです。作文は評価基準を決めないと主観的な評価になってしまいがちです。だからルーブリックのように評価基準を先に決めておいて、その基準にしたがって評価を行っていくことで評価の客観性を高められます。そのルーブリックを使えば、誰が採点して同じような採点結果が得られるかもしれません。つまり信頼性が高まるということです。
しかし、教師がルーブリックを作ることは、採点結果を一致させる以上の効能があるのでは?と言った先生がいるみたいです。その効能とは何だろう?
私の意見は…
ルーブリックとかを使わずにただ作文を評価する場合、なんとなくこの作文は読みやすいだとか、間違いが少ないから良いとか、感覚的で抽象的な、しかも主観的な評価になってしまいがちなんです。でも教師自身が作文評価に用いるルーブリックを作ると、その過程で“良い作文とは何か”ということを言語化し、評価基準に設定しなければいけなくなります。
例えば、文法の正確さ? 語彙の多様さ? 内容の一貫性? 読み手への意識? 独創性? いろんな項目があるわけですけど、その暗黙の評価基準を明確にできます。そうすると作文指導の一貫性が持てるかもしれません。
ルーブリックを自作することは上記のような効能がありますよ、ということを述べると、教師の学びや成長の話が小論文として書けそうです。また、ルーブリックの作成・改善においてどのような手段を取ればいいかについては… せっかくなのでほかの先生の意見なんかを聞きながら、話し合いながら毎コースごとに改善していってはどうでしょうか。
…ということを400字程度で書けばいいのではないかと思います。

コメント
コメント一覧 (2件)
解説ありがとうございます。
必ずしも「採点の一致」のことだけに繋げないといけないでしょうか。ルーブリックには評価の仕方を自由に記述できるので、毎年の授業に変化を富ますことができるといったこと、、例えば点数化できないような良い点を持った学生の意見を聞いて学生一人一人に寄り添い授業を『創っていく』ようになれることを踏まえた解答は今回ずれているでしょうか。よろしくお願いします。
>ぴゅあさん
私は、この問題は、教師がルーブリックを作ることで教師にどのような学びがあるかということを中心に聞いているように思いました。
ですので、ルーブリックを使って授業に変化を与えるというのは、教師の成長に言及していないので若干的外れではないかと感じます。
お気を悪くされたら申し訳ございません! 答えは分かりませんし、上記は私の意見ですので、参考程度によろしくお願いします。