令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題14解説
問1 加算的バイリンガル
この問題で問われている加算的バイリンガルとは、第一言語や第一言語のアイデンティティを損なわずに第二言語を習得するタイプのバイリンガルです。付加的バイリンガルと呼ぶこともあります。
1 これが加算的バイリンガル
2 同時バイリンガルの例
3 加算的とは逆の、減算的バイリンガルの例
4 減算的? あるいは聞くだけができるから聴解型バイリンガルか。
答えは1です。
問2 ダブル・リミテッド・バイリンガル
ダブル・リミテッドは二言語とも年齢相応のレベルに達していないタイプのバイリンガルです。これは選択肢4の内容と同じ。二言語どちらも年齢相応のレベルであること(均衡バイリンガル)は確かに理想的で、親が子どもにそうなってほしいと思っている場合もまあまあありますが、親のエゴで子どもが望まないような強制的なバイリンガル教育を行ったりした結果、子どもの第一言語や第一言語に根付くアイデンティティを失うことになったりして、最悪ダブル・リミテッドになったりするかもしれません。だからバイリンガル教育って知識がないと危険なんだなあと思います。
答えは4です。
問3 子どものアイデンティティ
アイデンティティについては詳しくないのでよく分からない…
答えは2です。
問4 JSL対話型アセスメント
「外国人児童生徒等のことばの力のアセスメント」のページに、この問題にある平成26年発行版のDLAが置かれていますが、平成26年度版のDLAは今後削除されると書かれていますので、とりあえずここに魚拓を置いておきます。
DLAは簡単に言うと、日常会話ができるけど教科学習に困難を感じている児童生徒の日本語能力を測定するテストみたいなものです。テストとはいっても、子どもとの一対一の対話を通してやっていくもので、その児童に対するその後の学習支援活動で必要になる情報を得る目的で行います。この内容は選択肢1の内容と合致します。
答えは1です。
問5 生活Can do
この問題は「「生活Can do」一覧」からの出題。
1 学習目標は「Can do」の欄に書かれていますが、それを達成するための学習方法は書かれていません。この選択肢は間違い。
2 子育てに関するCan doはたくさんありますけど、日本人の規範的な言語行動のモデルは書いていません。
3 これが答え。ほんとにたくさんあります。9ページから87ページまでずらっと。
4 子育てに関しては、子の出生から高校卒業までの保護者が必要とするCan doが網羅されています。大学卒業までではないからこの選択肢は間違い。
答えは3です。

コメント
コメント一覧 (3件)
問3は2にしました!
心理的葛藤は主に思春期に訪れて、確立も青年期の間にされるとは限らないのでは?と思い1を外しました。
2にした理由は、外国につながる子どもはアイデンティティを複数持っていることが多く、それを国や相手によって使い分けているからです。
>匿名さん
コメントありがとうございます! 私自身アイデンティティには詳しくありませんので、もしかしたら選択肢2なのかもしれません。
ちょっといろいろと調べさせてください。
赤本の330ページに選択肢2と同じことが書かれているのを発見しました!