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株価が~円台を回復、「~に回復」じゃないの?

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日本語Q&A

質問者さん
(中国)

ニュースで「日経平均株価が1万9000円台回復しました」と聞きました。
「1万9000円台回復しました」じゃないんですか? なぜ「を」を使いますか。

管理人

「日経平均株価が1万9000円台回復しました」の「回復する」は移動動詞のようです。1万9000円は数値上の移動の経路。例えば「はしごを上る」は「上る」経路が「はしご」ですよね。これと同じく、「回復した」の経路が「1万9000円台」ということです。もちろん「に」を使っても大丈夫!

詳細

 この「回復する」は移動動詞のように使われているので、「回復する」の移動経路や通過点を「を」で表しています。

 (1) はしご上る。        (「はしご」は経路)
 (2) 交差点曲がる。       (「交差点」は経路)
 (3) 1万9000円台回復する。 (「1万9000円台」は経路)

 移動というと空間的な物理的移動「歩く」「走る」などを思い浮かべるかもしれませんが、それだけではなく、数値上の移動も表すことができます。それが(3)です。例えば変化前が1万8000円で、そこから徐々に株価が上がって1万9000円台に達して、そこからまだまだ上がっていくというとき、1万9000円は変化の途中です。これを移動に見立てると経路と言えます。数値上の移動の経路だから「を」を使っています。

「1万9000円台に回復する」と「1万9000円台を回復する」の違い

 (4) 1万9000円台を回復した
 (5) 1万9000円台に回復した

 「を」を使うと「1万9000円台」は数値上の移動の経路を表します。経路が強調される言い方。こっちは経路なのでまだまだ変化する余地があることを含意することがあるかも。
 「に」は移動の着点や変化の結果を表すので、移動の着点が「1万9000円台」、あるいは「1万9000円台になった」という変化の結果が強調されます。

 まあ大体おんなじ意味かな。




コメント

コメント一覧 (1件)

  • 日本語Q&A読んでいて興味深いです。日常使われている言葉から文法を考えていくから。文法書を読むでけでなく、日常使われている言葉とか言い回しを考えることで、日本語文法を深く、楽しく理解することができますね。毎日のんびり勉強会、仕事で参加できてないですが、こういった会を開催し続けていることを嬉しく思っています。

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