単文(simple sentence)
単文(simple sentence)とは、1つの述語を持つ文のことです。単文はその述語を中心とした格成分や修飾成分を含むまとまりが1つだけあるので、1つの節からなる文とも言われます。この分類は、文を、文中にいくつの節(述語を中心とした格成分や修飾成分を含むまとまり)が含まれているかに注目した分類の一つです。
(1) 部屋が暑い。
(2) 彼はとても良い奴だ。
(3) お父さんは娘の可愛さに夢中だ。
(4) 心霊写真が撮れた。
(5) やばい心霊写真が撮れた。
(1)は述語「暑い」を中心として、その格成分「部屋」を含む1つのまとまりを形成しています。(2)は述語「良い奴」を中心として、その格成分「彼」と修飾成分「とても」を含む1つのまとまりを形成しています。(3)は述語「夢中」を中心として2つの格成分「お父さん」と「娘の可愛さ」を含むまとまりを作っています。
参考文献
リンク
斎藤純男・田口善久・西村義樹編(2015)『明解言語学辞典』139頁.三省堂
日本語記述文法研究会(2008)『現代日本語文法6 第11部 複文』3頁.くろしお出版
益岡隆志(1997)『複文 (新日本語文法選書 2)』1頁.くろしお出版
森山卓郎,渋谷勝己(2020)『明解日本語学辞典』162頁.三省堂
コメント
コメント一覧 (1件)
めっちゃわかりやすい。