6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

令和5年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題17解説

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令和5年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題17解説

 これは私が書いたやつです。一字一句そのまま。

 「高齢者の運転免許の返納」というタイトルだけを読ませ、本文の内容をまず各自推測させる。推測した内容を持ち寄り、グループで共有し、各自の内容の違いと関連する知識を提供し合う。この段階で学習者のタイトルにまつわるスキーマが活性化し、本文をより深く理解する準備がより整っていると思われる。その後は引き続きグループで本文を読ませ、各自の推測が正しかったか、本文を読んでどう感じたか意見を述べ合わせる。
 この活動はふだん一語一句、一文レベルで正確に理解しようとするボトムアップの読み方をする学習者に、文全体のおおまかな内容を先に捉えさせるトップダウンの読み方を提示できる。はじめから一人でできるようにはならないので、ピア・ラーニングにより周囲の助けを借りて身につけてもらう。易しくない読み方であるため、だからこそグループで協働し、学習者間の相互作用により学習効果を高め、トップダウンの読み方を学習してもらおうとするものである。

 キーワードを複数ってことだったので最低2つ使わないといけません。
 「仮説」「能動的な読み」というのが個人的に難しかった。スキーマを入れるんだったら「スキーマを活性化」っていう一連の表現しか使えなさそうだからちょっと汎用性が悪いけど、なんとか相互作用とこじつけて書いた感じです。こういう授業もあり得るかなと思って。1回50分ならできそう。




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