6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

令和5年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

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令和5年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

1番 ずっと→ずと

問1

 「ちょっと」を「ちょど」、「難しかった」を「難しがだ」、「よかった」を「よかだ」、「ずっと」を「ずど」、「うれしかった」を「うれしがた」などと言ってます。
 促音が抜けてその後の音が濁音化する共通点が見られます。

 選択肢の中から促音が含まれるものはというと、cだけ。「べっと」はこの学習者の傾向からすると「べど」になるはず。
 問1の答えはcです。

問2

 全体的に不要な「~んです」を多用しています。
 問2の答えはdです。

2番 くー

問1

 この男子留学生は「ぐー」ってめっちゃ言ってます。この人の「ぐー」の使い方はいわゆるフィラー問1の答えはaです。

問2

 それから女子留学生は男子留学生の問いに対してはっきりと「嫌いです」と言ってます。これはストレートすぎるなーと思って聞いてました。日本語では婉曲的な言い方が好まれます。
 問2の答えはdです。

3番 記入して→書いて

問1

 この外国人住民は、理解できなかった語「記入」を繰り返していますから、aのCSは使っています。そのあと「もう一度お願いします」といってもう一度発話するよう求めてます。bも使ってます。最後に「あーわかりません」といって、理解できていないことも伝えています。dも使ってます。
 この選択肢の中で使われていないCSはcです。

 問1の答えはcでした。

問2

 職員は最初に「記入して」と漢語で言いましたが、外国人住民はこれが分からなかったみたいです。そこで職員は「書いて」と和語を使いました。「記入する」を「書く」に言い換えたわけです。
 だから問2の答えはcです。




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