6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

令和3年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(7)解説

令和3年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(7)解説

(7)時間の直示

 発話時に依存して時間を指し示す表現を時間の直示表現と言います。
 例えば、水曜日に「明日」と言えば木曜日を指しますが、金曜日に言えばそれは土曜日を指します。「明日」は常に発話時点を基準にして次の日を指し示します。使う日が違えば指す日も違う、直示です。

 1 直示(月曜日に言えば土曜日を、土曜日に言えば木曜日を指す)
 2 非直示
 3 直示(月曜日に言えば水曜日を、水曜日に言えば金曜日を指す)
 4 直示(2021年に言えば2020年を、2020年に言えば2019年を指す)
 5 直示(2021年に言えば2022年を、2022年に言えば2023年を指す)

 選択肢2だけは「手術した翌日に退院した」のような言い方が考えられます。「手術した日」と時間を指定し、その指定した日の次の日を指すのが翌日です。これは発話時とは関係なく時間を指定するものであり、直示ではありません。この説明があんまり分からない… って人がいたら、とりあえず魔法の言葉。「翌」がついてるものは直示じゃない、ってそれだけ暗記すれば十分です!!

 答えは2です。




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