6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題7解説

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令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題7解説

問1 クローズド・クエスチョン

 質問に対する答えの自由度からオープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンに分けられます。
 オープン・クエスチョンは「どう」「なぜ」などを用いた質問を指し、相手が自由に考えて答えることができる質問のことです。
 クローズド・クエスチョンは「はい」「いいえ」や択一形式で答えられるような、相手の答える内容が限定されている質問の

 1 「どのように」だからオープン・クエスチョン
 2 「何」だからオープン・クエスチョン
 3 「いつ」だからオープン・クエスチョン
 4 Yes/Noで答えられるクローズド・クエスチョン

 答えは4です。

問2 テーマの決め方

 ディスカッションは答えのないテーマについてみんな色々自分の意見を言っていき、最終的に全体の意見を収束させていく活動です。

 1 みんな興味あるテーマは望ましいですね
 2 結論が出てたらディスカッションの意味なし。このテーマの決め方は間違い。
 3 みんな意見が違うから議論できるわけで、同じだったら議論できません。この記述は正しい。
 4 良いと思います。

 間違ってるのは選択肢2。ディスカッションでは一般に結論が出てないような、人によって意見が分かれるようなものをテーマを扱います。
 答えは2です。

問3 ディスカッションに参加する

選択肢1

 議論だから自分の意見を言って、なんでそう思うかの根拠があればいいです。意見を言うだけだと水掛け論だから、根拠を争点にして議論を進めていくべき。この選択肢は正しい。

選択肢2

 専門用語が分からない人もいるから話を進めていくには一般的な語で進めていければいいかなと思います。特に日本語学習者ならなおさら。レベルが上級であっても専門用語は難しいです。この選択肢は間違い。

選択肢3

 早く一致するように? ゆっくりみんなの意見を聞いて進めていけばいいです。この選択肢は間違い。

選択肢4

 どっちかの意見に偏るのではなく、賛成意見も反対意見も同じくらい出たほうがいいです。
 どっちかの意見が多数派になるようなテーマはそもそもディスカッションに好ましくない。この選択肢は間違いです。

 よって答えは1です。

問4 時間の管理

 1 意見を述べる人がだらだら長くならないように時間を管理するのは有効です。
 2 序論ももちろん重要ですけど、やっぱり議論する本論が最重要です。この記述は間違い。
 3 誰が何分話すか大体決めておくのは絶対必要。じゃないとだらだらします。
 4 これもその通り。時間がなくなって意見を言えない人が出てはいけない。

 答えは2です。

問5 アイスブレイク

 授業前に学習者の緊張をほぐしたり、不安を軽減させたりすることを目的とした活動アイスブレイクと言います。私も学生には何かと雑談をして話を振ったりするようにしています。「さあ始めましょう!」といきなり授業に入るよりは自然になります。

 1 これがアイスブレイク
 2 やってることは本作業みたい
 3 これも本作業みたい
 4 こんなんでアイスブレイクできない

 答えは1です。

 ここでいうKJ法は去年(令和3年度)も出題され、今回答えにはなってないけど2年連続の出題。KJ法はブレーンストーミングなどで出た意見を付箋などに書いて、同じグループにまとめて分析するような思考法です。




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