6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

ディスカッションとは?

ディスカッション(discussion)

 ディスカッション(discussion)とは、「はじめてのデートはどこに行くのがいいか」「どうすれば効率よくダイエットできるか」などの答えがないテーマについてグループで話し合い、最終的に一つの結論を導く活動のことです。ディベートとは違って肯定派と否定派といった立場が明確に決まっておらず自分自身の意見を言うことが求められる活動なので、不慣れな学習者にとってはやや難しく、主体的にディスカッションへ参加できない場合もあります。そうした学習者の緊張を緩和させ、ディスカッションを盛り上がらせるためには学習者が興味を持てるテーマや経験したことがあるテーマを採用したほうがいいです。また、相手の意見を聞いて納得すれば自分の意見を変えても大丈夫です。

 ディスカッションには司会が必要です。発話機会の平等を保つために発言権を適切に振り分けたり、参加者の意見を板書したり、最終的に何らかの意見に収束させて活動を終える必要があり、うまい具合に意見をまとめる力が問われます。多くの場合は教師が行いますが、レベルによっては学習者に司会を任せることもできます。

参考文献

 金谷憲・阿野幸一・久保野雅史・高山・芳樹(2012)『大修館 英語授業ハンドブック 高校編』189-190頁.大修館書店
 金谷憲・青野保・太田洋・馬場哲生・柳瀬陽介(2009)『大修館 英語授業ハンドブック 中学校編』188-190頁.大修館書店
 田中望(1988)『日本語教育の方法―コース・デザインの実際』163-166頁.大修館書店




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