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令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(3)解説

令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(3)解説

(3)アクセント型による弁別

 アクセントには弁別機能というものがあります。この機能を説明するときによく挙げられるのが「橋」と「箸」ですね。文字にすると同じ「はし」ですが、アクセントが違うので意味が弁別されています。各選択肢は全て2文字なので、アクセントは「高低」か「低高」かの2種類しかありません。その2種類で意味がどう変わるか見ていきます。

 1 「夏季」は高低、「柿」は低高
 2 「箸」は高低、「橋」は低高
 3 「秋」は高低、「空き」は低高
 4 「意志」は高低、「石」は低高
 5 「風」は低高、「風邪」も低高

 選択肢5「かぜ」から考えられる語は「風」と「風邪」だけですが、どちらもアクセントが「低高」なので、アクセントによって意味が弁別されることはありません。「が」をつけても同じ。
 答えは5です。

 アクセント型を聞いているときは「が」をつけて高低を見るのが鉄則なんですが、この問題については「が」をつけなくても答えは導けます。 




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