接頭辞(prefix)
接頭辞(prefix)とは、語基の前に現れる接辞のことです。接頭辞は語基となる語彙の意味を強めたり弱めたりします。
(1) お土産
(2) 不確か
(3) 超能力
(4) unlucky (不運)
(5) dislike (嫌う)
(6) 非紧急情况 (非緊急な状況)
言語全体で見ると、接頭辞付与は基本的に語基の品詞転換を引き起こしません。
(7) 非金属(名) ← 効率(名)
(8) 不明瞭(ナ) ← 明瞭(ナ)
(9) 無期限(名) ← 期限(名)
(10) 未解決(名) ← 解決(名)
(11) か細い(イ) ← 細い(イ)
(12) unlucky(形) ← lucky(形)
日本語においては接頭辞付与による品詞転換の例は見つかっていません。英語では少ないですが、品詞転換を引き起こす接頭辞はあります。ただし例外的です。
(13) defrost(動) ← frost(名)
(14) outbrave(動) ← brave(形)
参考文献
漆原朗子(2016)『朝倉日英対照言語学シリーズ4 形態論』朝倉書店
斎藤純男(2010)『言語学入門』61-63頁.三省堂
斎藤純男,田口善久,西村義樹編(2015)『明解言語学辞典』133-134頁.三省堂
リンゼイ J.ウェイリー,大堀壽夫ら訳(2006)『言語類型論入門-言語の普遍性と多様性』117-124頁.岩波書店
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