【練習問題】(281)「に」と「へ」
「に」と「へ」はお互いに入れ替え可能なことがある。入れ替え可能な場合の例として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
1 存在動詞と組み合わせて使う場合
2 方角を表す名詞と組み合わせて使う場合
3 受身文の動作主をニ格で示す場合
4 時間を表す名詞と組み合わせて使う場合
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解説
選択肢1
存在動詞は「いる」や「ある」です。
「あそこに猫がいる」という文には「に」がありますが、これは存在する場所を表す「に」であって、移動の着点を表す「に」ではありません。だから「あそこへ猫がいる」とは当然言い換えられません。
選択肢2
方角を表す名詞は東西南北が代表的。
「南に行く」は「南へ行く」と言い換えられますのでこの選択肢が正解です。
選択肢3
「私は彼に殴られた」の動作主は「彼」であり、まさに動作主はニ格で示されています。
この「に」は「へ」には言い換えられません。
選択肢4
「8時に出発する」は「8時へ出発する」とは言えません。
移動の到着点を表す「に」と移動の方向を表す「へ」は多くの場合、言い換え可能です。
したがって答えは2です。
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