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平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題13解説

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平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題13解説

問1 旧日本語能力試験3級

 『https://www.jlpt.jp/about/pdf/comparison01.pdf』によると、1級から4級の語彙数、漢字数は次のようになっています。

語彙 漢字
旧4級 800語 100字
旧3級 1,500語 300字
旧2級 6,000語 1,000字
旧1級 10,000語 2,000字

 旧3級の語彙数は1,500語、漢字数は300字。答えは2です。

問2 「やさしい日本語」に言い換えるルール

 『「やさしい日本語」12のルール』(魚拓)を参考に解きます。

選択肢1

 Cページには『動詞を名詞化したものはわかりにくいので、できるだけ動詞文にしてください』とあります。つまり動詞「揺れる」を名詞化した「揺れ」は分かりにくいという判断です。だから「揺れがある」はダメ。この選択肢は間違い。

選択肢2

 Cページには『①可能「することができます」 ✕「れる・られる」』とあります。このルールにしたがうと「使える」はダメ、「使うことができる」は良い。この選択肢が答えです。

選択肢3

 Cページには『二重否定の表現』、例えば「通れないことはない」のような表現を避けるよう書かれています。だから「できないことはない」はダメ。この選択肢は間違い。

選択肢4

 Cページには『②指示「~てください」』とあり、指示表現は「~てください」を使うよう書かれています。だから「注意しましょう」はダメ。この選択肢は間違い。

 よって答えは2です。

問3 災害時によく使われる語

 『「やさしい日本語」にするための12の規則』にはこのように書かれています。

 日本語に不慣れな外国人にとって難しいと思われることばでも、災害時にはよく使われます。そのため、知っておいた方がよいと思われることばはそのまま使い、そのことばの後に<>を使って言いかえを表記してください

 これに該当するとして挙げられているのが「消防車」「余震」「避難所」「炊き出し」「津波」です。
 答えは3

問4 言い換えるだけでは問題解決には不十分な語

 『「やさしい日本語」版 災害基礎語彙100』には次のように書かれています。

 「給水」の情報を伝える際、「水みずを もらうこと」と言い換えただけでは、多くの外国人がその状況を思い浮かべることができません。ですから、給水情報を伝えたいときは、受け取ることができる日時や場所、支払いの方法や容器の有無などを付け加えて、具体的に提示してください。

 答えは4です。

問5 オノマトペの方言用例集

 『東北方言オノマトペ用例集』では、東北方言の方言集・方言辞典からオノマトペの語形や用例を集めたものがPDFで公開されています。そしてそのPDFの8ページにはこのように書かれています。

 この冊子は,「東北地方の被災地で活動される医療機関の方々が地元の方言を理解するときの手助けになるようなものがほしい」という今村かほるさん(弘前学院大学文学部・准教授)の呼びかけ(2011年7月18日)に応えて,竹田晃子(国立国語研究所時空間変異研究系・プロジェクト非常勤研究員)が作成したものです。

 答えは2です。

 




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