集団基準準拠テスト(norm referenced test: NRT)
集団基準準拠テスト(norm referenced test: NRT)とは、集団に準拠して個人の相対的な位置をみるためのテストです。個人の手段内における位置を把握するために行うので、比較する必要がある全ての受験者は同じ内容のテストを受ける必要があります。個人の集団内での位置は順位や偏差値などを用いて示されますが、集団の中で1位だとしてもその受験者がどのくらいの能力があり、何ができるのかは具体的に知り得ません。受験者を相対的に比較する必要がある入学試験などのテストにおいては有効です。
個人の集団における位置ではなく個人の能力を知るには目標基準準拠テストが向いています。
参考文献
石田敏子(1992)『入門 日本語テスト法』26-28頁.大修館書店
中村洋一(2002)『テストで言語能力は測れるか―言語テストデータ分析入門』15-18頁.桐原書店
コメント