熟字訓
二字以上の漢字から構成された熟語を単純語とみなしてそれ全体に訓読みをあてたもの、あるいはその読み方を熟字訓と言います。平成22年に告示された常用漢字表には、漢字1字の音訓として考えにくい読み方がされている、いわゆる当て字や熟字訓が挙げられおり、例えば「日」の付表には「明日」「昨日」「今日」「一日」「二十日」「日和」「二日」が載っています。常用漢字表によれば「日」の読みは「ニチ」「ジツ」の音と「ひ」「か」の訓が示されていますが、これらの熟字の読みにはその音訓いずれも現れず、漢字1字1字の読みがなされていないと考えることができます。
参考文献
文化庁(2010)『常用漢字表(平成22年11月30日内閣告示)』
山田忠雄(2012)『新明解国語辞典 第七版 小型版』三省堂
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