6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

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平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

問1 日本語教室の活動

 1 適切です。
 2 適切です。
 3 滞在歴20年や5年の人もいるので、基礎的な日本語を学ぶ活動はちょっと合わないかな…
 4 適切です。

 したがって答えは3です。

問2 グループ全員にとって有意義な活動

 学習者W:連絡でEメールを用いることが多い。
 学習者X:日本語をもっと読めるようになりたい。
 学習者Y:日本語をもっと読めるようになりたい。
 学習者Z:Eメールを書いて送れるようになりたい。

 このような場合はEメールを書く練習が適切です。
 したがって答えは2です。

問3 グループ全員にとって有意義な活動

 学習者W:学校からのプリントを読む。
 学習者X:日本語の新聞や雑誌を読めるようになりたい。
 学習者Y:日本語をもっと読めるようになって、就職情報を得たい。
 学習者Z:地域のグルメスポット情報が職場に生かされる。

 したがって答えは4です。

問4 個別の対応

 1 これからの就職活動を見越して、敬語は必要です。
 2 これからの就職活動を見越して、Eメールを書く練習は必要です。
 3 求人情報を得たいと言っているので必要です。
 4 接客時の日本語を学びたいというニーズはありません。

 したがって答えは4です。

問5 個別の対応

 1 漢字を学びたいというニーズはありません。
 2 夜遅くまで仕事があるので、日記を書く時間はありません。
 3 書くのが苦手なので、書き留める練習は適当です。
 4 滞在歴20年で日常会話はできますので、初級の文法は要らないでしょう。

 したがって答えは3です。

 




コメント

コメント一覧 (2件)

  • 問3 のグルメスポット情報が職場に生かされるとは全く思わないのですが。
    問題作成者の方と意見が合わなすぎて、試験に受かる気がしません。

    • >ぽんちゃんさん
       どのような授業をするかは実際教師本人が決めることですから、試験問題を見て自分ならどうするかと考えるのは自由ですね。私ならこうするのになーと思うことは多々あります。しかし問題を作っておられる方はきっと現場で長く勤めている、勤めていた方です。グルメスポット情報が答えになるだけの意図は確かにあります。
       ここでは学習者4名いて、その4名全員のニーズを満たそうとする教案を考えています。たった4人、簡単そうに見えるかもしれませんが、これほど器用なことを思いつき、やり遂げるのは案外難しいことです。

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