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平成23年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題6解説

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平成23年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題6解説

問1 OHC(実物投影機)

 OHC(実物投影機)とは、教師側にある実物を移すカメラのことで、移されたものはスクリーンなどに投影して教室全体に共有します。このOHCについて、紙媒体と比較した活用法を考えます。

選択肢1

 短文を写して空欄に当てはまる表現を考えさせるような授業では、学習者に直接プリントを配布したり、教科書を参考させたりすればよく、わざわざOHCを使う必要はありません。

選択肢2

 多義語の様々な用例を列挙したものはパワーポイントでスクリーンに表示したり、プリントで配布すればよく、わざわざOHCを使う必要はありません。

選択肢3

 グループ別に作成したものは、コピーして配ったりするほうが逆に手間になる場合もあります。グループ別に内容が違うので、その内容を教室内で共有するためにOCHは役立ちます。

選択肢4

 新聞記事は抜粋してパワーポイントにしたりすればよく、わざわざOHCを使う必要はありません。

 答えは3です。

問2 著作権

選択肢1

 自分が書いたもの(自分の著作物)なのか、誰かが書いたもの(誰かの著作物)なのかを区別するため、引用した内容には「」をつけるなどするのが求められます。この選択肢は適当。

選択肢2

 個人でコンテンツを作成する際に、自分が書いた部分は「主」で、引用部分は「従」でなければいけません。また、「主」は「従」より質的にも量的にも多くなければいけません。この選択肢は不適当です。

選択肢3

 その通りです。ウェブサイトからの引用は書籍からの引用と違って、管理者がいつでも内容を編集することができます。だから引用先のURL、引用内容とともに、引用した日付も書きます。この選択肢は適当。

選択肢4

 引用部分はそのままの形で引用しなければいけません。引用する側が勝手に内容を変えるのは許されないです。この選択肢は適当。

 答えは2です。

問3 学習者へのインターネット利用への支援

選択肢1

 ネットを使って検索すれば日本語母語話者が産出した自然な日本語に触れることができるので、その中で助詞の使い方も勉強できます。この選択肢は適当。

選択肢2

 単語の訳と用法を表示する支援サイトが利用できれば語彙力を高められそうです。この選択肢は適当。

選択肢3

 振り仮名があれば自律的な読みの学習が促されるのでこの選択肢は適当。

選択肢4

 間違いです。ウェブ翻訳で全文要旨を作成したところで速読ができるようにはなりません。速読を身につけるにはまず読むべきです。

 答えは4です。

問4 メディア・リテラシー

 1 自分のホームページに自分の考えを書くのは自由です。
 2 掲示板に書かれた情報が正しいとは限らないので、それをネット上で広めようとするのはメディア・リテラシーの観点から誤り。
 3 正しいです。その都度適切だと思われるメディアを選択し、使い分けることは重要です。
 4 正しいです。新聞だろうとテレビだろうと情報を鵜呑みにせずに疑いながら読むことは重要です。

 答えは2です。

 




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