令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

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令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

問1 課題の問題点

選択肢1

 目標は3つあって、一番最初のは自分が経験したことや関心のある身近な話題について詳しく書くことです。課題は最近参加した活動、体験した出来事について400字で書くなので、目標に合った課題が設定できています。この選択肢は間違い。

選択肢2

 コース目標の3つ目に「ジャンルや読み手に合わせた文章を書く」とありますが、コース概要のどこを見てもどんな読み手に対して書くのかの情報がありません。この選択肢の内容は正しい。

選択肢3

 400字書くっていうのは結構大変です。このくらいの文字量があれば十分まとまりのある文章が書けます。この選択肢は間違い。

選択肢4

 課題の内容はB1レベルに相当すると感じます。この選択肢は間違い。

 
 答えは2です。

問2 思考マップ

 書くための準備として思考マップを作成させるそうです。

 1 書きたい内容以外に思い浮かんだことをたくさん挙げて書き込むのは良いこと。これが答え。
 2 感想や心情も作文に書くことになるので、それは含めたほうがいい。
 3 ほかの人のアイディアが得られるなら参考にしてもいいですね。
 4 文字だけでもいいし、絵とか入れても別にいいです。自由にして。

 答えは1です。

問3 ピア・レスポンス

 ピア・レスポンスとは、学習者がお互いの文章を読み合ってコメントし合い、お互いの作文をよりよくしていく作文活動のことです。

 1 良いところを褒めて悪いところも指摘して、どっちもやったほうがいい。これは間違い。
 2 主観的な感想を含めてコメントしてもいいです。この選択肢は間違い。
 3 これが答え。同じレベルの人同士グループを作れるならそれが一番望ましい。
 4 可能なら日本語が良いですけど、作文を良くすることが目標だから母語でもおk。これは間違い。

 答えは3です。

問4 教師によるフィードバック

選択肢1

 これは本当にその通りです。作文で間違っているところを訂正するとき、結局その訂正した赤文字が学生に伝わらないと意味がないので、文法的に説明して分かりそうだったらそうするし、分からなさそうだったら説明なしで正しい表現だけ書いてあげるみたいなことをしなければいけません。学習者のレベルにあった日本語で書いてあげるのはホントに重要。これが答えです。

選択肢2

 語彙とか文法面の訂正ばっかりしていると学生は萎えてしまいます。作文は誰かに読んでもらうために書いているので、やっぱり内容面をしっかり評価してあげないと、学習者は「ちゃんと読んでくれていないのか?」と思ってしまうかもしれません。内容面のフィードバックも充実させたほうがいいです。この選択肢は間違い。

選択肢3

 最近、私の作文の授業のある学生がよく遅刻するんです。頻繁に遅刻するのでちょっと気になっていました。するとほかの先生から情報が入ってきて、その学生はどうやら今鬱がひどくなっているらしく、だから遅刻しても大目に見てあげてくださいという内容でした。私はその学生の作文にかなり赤字で訂正を入れていたのですが、鬱の人に対しては認めてあげる方面で接したほうがいいということでしたので、以後間違っているところを細かく修正するようなことはやめ、その学生に対してだけは内容面を特に褒めるようにシフトしています
 この例は鬱という極端な例ではありますが、どの学習者に対しても同じように添削するのはやっぱり難しいのではないかと思うんです。この選択肢は間違い。

選択肢4

 作文で何か分からないところがあれば、次の授業で意図を聞いたりする必要があります。文字が読めなかったり、あるいは表現がゴチャゴチャになっていて何を言いたいか分からない部分もありますから。この選択肢は間違い。

 
 答えは1です。

問5 追加の練習

 この学習者の作文は、単文が多いです。「~に誘われた。」「~に行った。」みたいに文がすぐ終わってしまいます。「~に誘われたので、初めてジャパンフェスティバルに行った」などと接続表現を使うなどして、単文と単文とつなげて複文にする練習が必要ですね。B1レベルだったら複文を使えるようにならないといけないレベルなので。

 答えは4です。




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