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「たまには違う道を行こう」はなぜ「に」ではなく「を」を使う?

日本語Q&A

質問者さん
(中国)

 「たまには違う道を行こう」は、なぜ「~に行く」ではないんですか? 「行く」は「」を使うと勉強しましたが。

管理人

 この文の「行く」は「歩く」みたいな意味で使われているので、<経路>を表す格助詞「を」が使われているんだと思われます。

到着点の「に」

 移動を表す動詞は、移動の到着点を「に」で表します。(1)なら「行く」の到着点が「学校」、(2)は「着く」の到着点が「家」です。もし「違う道行こう」と言えば、「行く」の到着点が「違う道」という解釈になります。

 (1) 学校行く。    <到着点>
 (2) 家着く。     <到着点>
 (3) 目的地到着する。 <到着点>

経路の「を」

 移動を表す動詞は、移動の経路を「を」で表します。(4)なら「渡る」経路が「橋」で、(5)なら「通る」の経路が「間」です。ですので、「違う道行こう」と言えば、「行く」の経路が「違う道」と解釈されます。

 (4) 橋渡る。  <経路>
 (5) 間通る。  <経路>
 (6) 公園歩く。 <経路>

この「行く」は「歩く」相当の使われ方をしているっぽい

 一般に「行く」は到着点を要求する動詞なので「~に行く」の形をとることが多いですが、「違う道行こう」の述語「行く」はどちらかというと経路の情報を要求する「歩く」相当の意味で使われているので、「歩く」と同様に「~を」をとって「~を行く」となっていると考えられます。

 意味的には… <到着点>というとある一点を指しやすいですが、「道」は細長くて点として捉えにくいものだから到着点としての資格があまりないのかもしれません。どっちかというと「道」は<経路>としての資格を持ってそうな事物ですね。だから「を」が使われているのかも。




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