課題シラバス(task syllabus)
課題シラバス(task syllabus)とは、言語を使って解決するタスクに焦点を当てたシラバスに焦点を当てて作られたシラバスのことです。タスクシラバスとも言います。このシラバスでは言語を使用することは現実場面における何かを遂行し、達成することだという考え方に基づきます。例えば、銀行口座を作るために必要な持ち物を銀行に問い合わせる場面を考えます。問い合わせる場面では実際のことばを使って必要な持ち物の情報を聞き出しますが、その情報を聞き出すことは口座開設を目的としています。タスクシラバスでは、言語を使用することはすなわち何らかの課題(タスク)を達成すると考え、課題を達成するためにどのような言語活動をするかに焦点を当ててその活動をリストアップします。
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参考文献
佐々木泰子(2007)『ベーシック日本語教育』122頁.ひつじ書房
田中望(1988)『日本語教育の方法―コース・デザインの実際』94-95頁.大修館書店
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