令和7年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(4)解説
(4)従属節内の「が」が「は」に
引用節などの主節に対する従属度が低い従属節を除くと、従属節内では基本的に「は」が使えないという文法があります。
従属節:昨日私は見た
主 節:ドラマはとても面白かったです
問題文には「昨日私が見た」という名詞修飾節がありますが、この修飾節内では基本的に「は」を用いることができません。従属節は文法的に主節に従属しているため、従属節内で主節にない主題を述べたりするのが難しいからなんですね。つまりこの誤用は、従属節内で「は」を使う誤用です。
1 従属節:一人一人はできることをすれば
主 節:環境問題は減っていくでしょう
2 従属節:友達のお母さんは作ってくれた
主 節:料理はとてもおいしかったです
3 従属節:どの方法は正しいだろうかと
主 節:私はいつも~考えます
4 従属節:先生は話す
主 節:私は毎日日本語を注意して聞きました
そうして考えると、すべての選択肢の従属節内に「は」が現れて同じような誤りをしていることが分かります。これでは答えが絞れません。もうちょっと違う角度から見ると…
選択肢1は、「一人一人ができる」という名詞修飾節が「こと」を修飾しています。
選択肢2は、「友達のお母さんが作ってくれた」という名詞修飾節が「料理」を修飾しています。
選択肢4は、「先生が話す」という名詞修飾節が「日本語」を修飾しています。
これらは名詞修飾節という点で共通し、その内部の「が」は「は」に置き換わっているという誤用です。
一方選択肢3の従属節「どの方法が正しいだろうかと」は引用節で、引用節内の「が」は「は」に置き換わる誤用です。
全て「が」が「は」に置き換わっていますが、従属節の種類が違います。
答えは3です。
※コメントでのご協力ありがとうございました!

コメント
コメント一覧 (2件)
1、2、4は連体修飾節、3は引用節ということかと思いました。
>匿名さん
確かに、私の疑問詞を取り立てているという見方よりも、従属節の種類で区別するほうがすっきりしますね。
その意見で解説を更新させていただきました。ご指摘ありがとうございます!