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令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(7)解説

令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(7)解説

(7)「の」の用法

 こういう問題のときは文法知識がなくても何か他の言い方に言い換えてみるってことを試してください。なんでもいいです。試し続けるのが大事。

 1 ✕商品についての時計
 2 〇科学についての本
 3 〇新製品についての企画
 4 〇授業についてのガイダンス
 5 〇映画についてのパンフレット

 「AのB」を「AについてのB」に言い換えてみると、選択肢2~5は言い換えられます。選択肢2~5の「の」は一般に性質(内容)の「の」と呼ばれるやつで、例えば選択肢2なら「本」の内容が「科学」、3は「企画」の内容が「新製品」です。

 そして選択肢1はおそらく「猫のしっぽ」と同じタイプ。「AのB」において、BがAの一部分にあたるようなとき、BはAの所属と考えられます。これは所属の「の」っていうやつ。含まれる関係性を見ると明らか。だから「~についての」に言い換えられません。

 したがって答えは1です。




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